ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

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「むちゃぶり御免! 大胆エンタメ進化論」連載開始

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このほど、「メフィスト」で「むちゃぶり御免! 大胆エンタメ進化論」と題した連載をスタートしました。 http://shop.kodansha.jp/bc/mephisto/ 『「謎」の解像度』のテーマ意識を引き継ぎながらも、あれよりは軽いノリの評論シリーズ。毎回、エンタメ系小説…

第10回「本格ミステリ大賞」候補作決定

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(タイトル50音順) 小説部門 候補作 『Another』綾辻行人(角川書店) 『追想五断章』米澤穂信(集英社) 『花窗玻璃』深水黎一郎(講談社) 『密室殺人ゲーム2.0』歌野晶午(講談社) 『水魑の如き沈むもの』三津田信三(原書房) 評論・研究部門 候補作 …

本格ミステリ作家クラブ編『珍しい物語のつくり方』

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本格ミステリ作家クラブ執行会議のアンソロジー担当として、私も裏方の作業に関わった本です。 珍しい物語のつくり方 本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)作者: 本格ミステリ作家クラブ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/15メディア: 文庫 クリ…

東浩紀「法月綸太郎と恋愛の問題」とオノ・ヨーコ

東『クォンタム・ファミリーズ』を法月が書評 クォンタム・ファミリーズ作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本購入: 61人 クリック: 1,937回この商品を含むブログ (198件) を見る 東浩紀の第一長編小説『クォンタム・ファ…

歌野晶午『絶望ノート』とジョン・レノン

と題した文章をこちら↓に書いた。 THE DIG 編集部 presents レコード探偵団 http://blog.goo.ne.jp/thedig/e/00fc1f907ec41a0a935ee0673cede655 THE DIG Special Issue ザ・ビートルズ アナログ・エディション シンコー・ミュージック・ムック (シンコー・ミ…

『2010本格ミステリ・ベスト10』

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本格ミステリ・ベスト10 2010作者: 探偵小説研究会出版社/メーカー: 原書房発売日: 2009/12/04メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (21件) を見る 週末から書店に並び始めるはず↑。 僕は国内2位、11位のブックレビューとネット読者投票記事…

映画『青の炎』とピンク・フロイド〈ザ・ポスト・ウォー・ドリーム〉

最近自分が書いたもの 「松潤は“格差が拡大する日本”を演じてきた?」と、嵐関連映画2本への短いコメント → 「別冊宝島 音楽誌が書かないJポップ批評62 ジャニーズ超世代! 「嵐」を呼ぶ男たち」asin:4796673849 二宮和也主演の映画『青の炎』のオープニング…

『2010本格ミステリ・ベスト10』読者投票!

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http://www.harashobo.co.jp/mystery/myrank10.htm

「今月の一言」と「つぶやき」

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本格ミステリ作家クラブHPの「今月の本格トピックス」コーナーの最後には、「執行会議メンバー・今月の一言」というスペースがある。 http://honkaku.com/kongetsu/kongetsu.html 私もメンバーなので以前からここにしばしば「一言」を書いているのだが、最近…

辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』

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母と娘、女ともだち同士の心理戦の濃密さが面白かった。 題名になっている数字は、作中である種の象徴性を持たされている。 それとは別にこの数字の使用には、自我の強い女性と、取り巻く環境に流されやすい女性のダブル・ヒロインという共通性において、ナ…

未熟の浮上――中島梓/栗本薫の登場した七〇年代

明日のコミケで発売される探偵小説研究会の同人誌「CRITICA」第4号の第二特集[「幻影城」の時代]に、 「未熟の浮上――中島梓/栗本薫の登場した七〇年代」 ――を寄稿した。 (同人誌の内容・販売に関する詳しい情報 → http://www.geocities.co.jp/tant…

朝日新聞「ひと」欄にダメ出し

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昨日の直木賞決定をうけて、朝日新聞が今朝の「ひと」欄で北村薫をとりあげている。しかし、 自分の作品については口は重いが、他人の作品をほめると止まらない。本格ミステリ大賞の贈呈式の司会は、会長引退後も引き続きまかされた。 (文・加藤修) ――とあ…

「鏡のなかの辻村深月」

野性時代 第69号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-71 (KADOKAWA文芸MOOK 71)作者: 角川書店編集部出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/13メディア: ムック購入: 4人 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る 「野性時代」…

日本推理作家協会編『ザ・ベストミステリーズ 2009』

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自分も作品選考にかかわったアンソロジー。 日本推理作家協会賞短編部門受賞作の曽根圭介「熱帯夜」、田中啓文「渋い夢」も収録されてます。 9日夜の献立 ミニハンバーグまがい(豚ひき肉、長ネギ、しょうが、塩、こしょう、しょうゆ。大根おろし) 小松菜と…

「ジャーロ」最新号

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第9回「本格ミステリ大賞」に関し、本格ミステリ作家クラブ会員による全選評、辻真先、円堂都司昭による受賞の言葉が載っています↑ また、6月14日に行われた第9回「本格ミステリ大賞」受賞記念トークショー(牧薩次/円堂都司昭/北村薫/有栖川有栖/黒田研ニ…

御礼

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昨日、丸善丸の内本店で行われた「第9回本格ミステリ大賞受賞記念トークショー」にご来場された方々、どうもありがとうございました。 一昨日の本格ミステリ大賞贈呈式で私もトロフィーをいただいたわけですが、これは素敵なデザインでありつつ、本当にズッ…

本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ09』

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本格ミステリ09 二〇〇九年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス)作者: 本格ミステリ作家クラブ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/05メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (21件) を見る 2008年に発表された本格短編からの…

批評のゼロ年代と「幻影城」の七〇年代

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「近代文学の終り」のゼロ年代/七〇年代 妙に既視感を伴う風景だった。ここでは新しさが競われているにもかかわらず、彼らは、ある意味で新しさを禁じられた状態にいた。かといって、たとえ過去によく似た風景があったとしても、今の彼らはもう過去と同じで…

先行者としての中島梓/栗本薫

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asahi.Com http://www.asahi.com/obituaries/update/0527/TKY200905270111.html 訃報を知り、驚いている。 第9回本格ミステリ大賞の受賞者記者会見で、私は話した。江戸川乱歩のような過去の作品は子どもの頃から読んでいたが、同時代に生み出されたミステ…

第9回本格ミステリ大賞受賞記念トークショー

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丸善 丸の内本店 3F 日経セミナールーム 2009年6月14日(日) 13:00〜(開場12:30) 定員100名様 要整理券(無料) 出演:北村薫、牧薩次、円堂都司昭、有栖川有栖、黒田研二(順不同) 詳細はこちら。 http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/66…

第9回本格ミステリ大賞

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本日の公開開票式で、今年度の本格ミステリ大賞が決定した。 小説部門――牧薩次『完全恋愛』 評論・研究部門――円堂都司昭『「謎」の解像度』 ――というわけで、 ありがとうございました。

第62回 日本推理作家協会賞

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17日、各部門の受賞作が決定した。 長編および連作短編集部門 道尾秀介『カラスの親指』 柳広司『ジョーカー・ゲーム』 短編部門 曽根圭介「熱帯夜」(『あげくの果て』所収) 田中啓文「渋い夢」(『辛い飴』所収) 評論その他の部門 円堂都司昭『「謎」…

東野圭吾本、出ました。

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最近の自分の仕事 企画協力(書き手の人選やテーマに関し編集サイドに助言した部分があるってこと)と執筆(「東野圭吾が直木賞を受賞するまで」、「東野圭吾アジな発言集」、『白夜行』の項目) → 『僕たちの好きな東野圭吾』

東野圭吾のムックが……

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もうじき宝島社から出る。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAX76919/それに関連して、栗原裕一郎が書いている。 http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20090128 わはははは。電話のやりとりの再現が生々しいな。確か俺、「毒食わば皿まで、か」とか口走っ…

伊坂幸太郎の「ゆうびん小説」

「小説推理」4月号asin:B001S9JSPKをめくっていたら、59ページにこんな告知が。 伊坂幸太郎さんがまったく新しい方法で、小説を発信します。 その名も『ゆうびん小説』! ご応募いただいた方には抽選で、伊坂さんが現在執筆中の連作小説『バイバイ、ブラッ…

第9回 本格ミステリ大賞 候補作

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2月10日の予選委員会で以下の候補作が決定した(タイトル50音順)。 小説部門 『完全恋愛』牧薩次(マガジンハウス) 『裁判員法廷』芦辺拓(文藝春秋) 『造花の蜜』連城三紀彦(角川春樹事務所) 『ペガサスと一角獣薬局』柄刀一(光文社) 『山魔の如…

本格ミステリ作家クラブ編『大きな棺の小さな鍵』

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告知するのが遅れてしまったが、自分が裏方としてかかわった本が、発売されたのだった。 大きな棺の小さな鍵 本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)作者: 本格ミステリ作家クラブ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/01/15メディア: 文庫購入: 1人 ク…

日本推理作家協会監修『作家と遊ぼう!』

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作家と遊ぼう! ミステリーカレッジ メモリアルブック カドカワ文芸ムック64 (KADOKAWA文芸MOOK 64)作者: 日本推理作家協会出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/12/17メディア: ムックこの商品を含むブログ (6件) を見る 10時間連続シン…

千野帽子@ワセブン

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(“評論”レヴュー/“レヴュー”評論 7) 昨日に続き、昨年末に刊行された本をめぐる話。なぜこの時期になってアップするかといえば、私は年明けすぐにインフルエンザでダウンしてしまい、ようやく書けるようになったのが今だから。 早稲田文学 2号作者: ミシ…

ベスト10システム上に焦点化されたX

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(“評論”レヴュー/“レヴュー”評論 6) 笠井潔が、『容疑者Xの献身』論争で書いた文章をまとめて収録したミステリ論集を、昨年暮れに発売した。これも一つの機会だろうから、最低限のコメントをしておく。 探偵小説は「セカイ」と遭遇した作者: 笠井潔出版…