ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

「ストラトキャスター・ギター・フェス」

昨夜、WOWOWで放送された「ストラトキャスター・ギター・フェス」を見る。ストラトキャスター50周年を記念し、2004年9月24日にロンドンのアールズコートで開催されたもの。
ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラがメインになって、1曲(最近作から〈6PM〉ASIN:B0002XVUQ8)を弾いていたのが嬉しかった。彼の70年代のソロ作はわりとよく聞いていたのだ(《ダイアモンド・ヘッド》ASIN:B000003S0T、イーノも参加したプロジェクト《801 Live》ASIN:B000003S0W)。
けれど、次いでデヴィッド・ギルモアが登場し、〈孤立〉、〈転生〉、〈時のない世界〉と、自分が仕切った時代のピンク・フロイドの曲を連発している最中、マンザネラは目立つことなくサイド・ギターに徹したのだった。知名度の違いといえばそれまでだが、端役扱いされるマンザネラは見ていて切なかった。


ところで、ストラトのイベントだというのに、なぜか自家製ギター、レッド・スペシャルで知られるブライアン・メイまで呼ばれていたのが不思議。オープニングでクリケッツなどとセッションする際は、ブライアンもとりあえずストラトを弾いていた。なのに、ポール・ロジャースが歌う〈オール・ライト・ナウ〉(フリー)の時には、いつも通りレッド・スペシャルを抱えて出てきた。イベントの主旨に思いっきり反してます……。
で、この時の共演が「クイーン+ポール・ロジャース」合体の一つのきっかけになったわけだが、映像で見ると、なぜブライアンがポールならば「クイーン」で行ける――と思ったのか、わかる気がする。ポールが客に呼びかけ合唱になるのを目の当たりにして、会場の大合唱が特徴だったクイーンのライヴ風景を、ブライアンが思い出したことは容易に想像できる。また、故フレディ・マーキュリーは、スタンドの途中から引っこ抜いたようなあのマイクを使ってアクションをキメていた。それに対しポール・ロジャースには、マイクを抜いたあとのスタンドを片手でつかみ、棒術みたいっつうかバトンみたいっつうか、クルクル回す技がある。
ただ歌が上手いだけじゃなく、マイク・アクションの見栄えの点でも、ポール・ロジャースならば「クイーン」と名乗ってもライヴの間が持つじゃないか? ――とその瞬間、閃いたかどうか知らないが、ブライアンは楽しそうにギターを演奏していた。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20050918#p2

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  • 12日夜の献立
    • 麻婆茄子(風)−−ナス、ピーマン、にんじん、豚ひき肉。サラダ油、テンメンジャン、豆板醤、にんにく、しょうが、八角オイスターソース、醤油、花しょう、香酢、ラー油(ゴマ油ベース)、粗糖、オーストラリア産はちみつ、ねぎ、みょうが、こしょう
    • ごぼう、にんじん、もやしのスープ(ブイヨン)
    • レタスとミニトマトのサラダ(パルメザンチーズ、オリーブオイル、ハーブ塩、粗糖、こしょう、ワインビネガー。クルトン
    • 白米1:玄米1:麦少々のごはんに白ごま
    • みかん
    • 白くま(アイス)