ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

AC.QUEEN

昨夜、赤坂グラフィティにてAC.QUEENをみる。コピー・バンド=KWEENのふれでぃ・えとう(Vo、G)、ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』で演奏していたサイモン・クロフト(G)の2人に、パーカッションとベース(たまにシンセ)が加わり、アコギでクイーンをカヴァーするというライヴ。ふれでぃが、ピアノではなくギターを弾きながら歌ったのだ。
〈恋のゆくえ〉(ジョン・ディーコン作)なんてシブい選曲が嬉しい一方、有名曲でありながらアコースティックなイメージなどまるでない〈地獄へ道づれ〉を取り上げたのも面白かった。これが以外にハマる。ファンク調の〈地獄へ道づれ〉は、歯切れよくコード・カッティングするほうがライヴでカッコいいはずなのに、ブライアン・メイ先生は丸まっこく粘る音色のレッド・スペシャルで弾いてしまう。あれは楽器がミス・キャストだよなぁと以前から思っていたので、アコギで歯切れよく弾かれるのを聞いて溜飲を下げたというか(笑)。
あと、アコギだと〈タイ・ユア・マザー・ダウン〉がよりブルース寄りに聞こえるとか、〈ファット・ボトムド・ガールズ〉がカントリーっぽく響くとか、アレンジの変更のおかげで曲の性格がまた見えてくるのが楽しい。
で、〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉については、先の「クイーン+ポール・ロジャース」来日の際、ブライアン・メイロジャー・テイラーが付け焼刃的に演奏したアコギ・ヴァージョンより、AC.QUEENのほうが10倍は良かったと断言しておく。
振り返れば、KWEENは10年前、アンプラグドによるクイーン・カヴァー集をCD化していたわけである。ふれでぃ・えとうにとっては、昨日今日の試みではない。
和める、いいライヴでした。

    • (SET LIST):TIE YOUR MOTHER DOWN / ANOTHER ONE BITES THE DUST / CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE / SOMEBODY TO LOVE / FAT BOTTOMED GIRLS / WHO NEEDS YOU / NO−ONE BUT YOU / LOVE OF MY LIFE / IS THIS THE WORLD WE CREATED? / '39 / THESE ARE THE DAYS OF OUR LIVES / YOU'RE MY BEST FRIEND / SPREAD YOUR WINGS / DON'T STOP ME NOW / UNDER PRESSURE / A KIND OF MAGIC /I WANT TO BREAK FREE / I WAS BORN TO LOVE YOU /(ENCORE)WE WILL ROCK YOU /FRIENDS WILL BE FRIENDS / WE ARE THE CHAMPIONS

Rhapsody from H

Rhapsody from H

(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060501#p1