2013年5月4日9:55のツイート↓
熊谷俊人(千葉市長) @kumagai_chiba
千葉がもったいないのは、東京の隣にあるので変に首都圏だと自認してしまったところです。古来から大街道があり、今は新幹線が走る東京・神奈川・埼玉と千葉は文化圏が違います。「首都圏なのにダサい」ではなく、「田舎なのに東京の隣で便利」、が千葉の立ち位置だと私は考えています。
私は千葉市に生まれ、15年前に浦安市に引っ越してきた。そのように一貫して千葉県民である私には、熊谷市長の上記発言は、理解できるものだ。
一方、東京ディズニーリゾートの隣にある浦安の日常風景を象徴的な事例としてとりあげつつ、日本の郊外・地方を考察したのが、『ディズニーの隣の風景』である。そこでは、千葉県が、同県の“東京”湾岸地域を東京の延長のようにしてとらえ、開発してきたことにも触れている。
『ディズニーの隣の風景』について語ることは、東京の隣の風景or気分だけでも東京っぽくなりたがる風景について語ることとも重なっている。
ただ、「東京の隣の風景or気分だけでも東京っぽくなりたがる風景」といっても、ゼロ年代以降は、首都都心部の風景が郊外化している面がある。東京自体が「東京の隣の風景」化しているのだ。“千葉都民”という言葉の裏返しで“東京県民”と呼びたいような生活のノリ、商業空間があるように思える。
5/13(月)19:00-20:30 朝日カルチャーセンター新宿教室「ディズニーの隣の風景 オンステージ化する日本――東京ディズニーランド30周年に寄せて」(オンステージ化する日本社会の変容とは? 「地域」と「場所」の意味が変質している現代を考察します)
――という対談は、『東京から考える』の北田暁大×浦安在住で東京の隣から考える円堂都司昭という構図になるかもしれない。
お申し込みはこちら↓
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=205774&userflg=0
東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2007/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 14人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (253件) を見る
- 作者: 円堂都司昭
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2013/01/24
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (22件) を見る