私は、浅草十二階も登場する松山巌のミステリ論&都市論『乱歩と東京 1920 都市の貌』(1984年)を愛読した人間だから、浅草六区に「凌雲閣」一部再現へというニュースには興味を持った。
- 『乱歩と東京』を紹介したブログ http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-1202.html
- NHKニュース http://nhk.jp/N48B6Yyf
中川大地『東京スカイツリー論』を読んでいて、幻の”浅草百二十階”構想が語られる部分に興奮したということもあるし、十二階=凌雲閣がどのように再現されるのか、楽しみだ。
乱歩と東京―1920都市の貌 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
- 作者: 松山巌
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1999/11
- メディア: 文庫
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- 作者: 中川大地
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/05/17
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ついでに書いておくと、テーマパーク(ディズニーランド)のアナロジーを多用した私の新本格ミステリ論『「謎」の解像度』は、都市や建築(/ウェブも含めたアーキテクチャ)の時代的変遷を踏まえたうえで、十二階、博覧会、パノラマを扱った『乱歩と東京』の新時代ヴァージョンのようなミステリ論を書きたいと意識したところがあった。
円堂都司昭のことをミステリ小説関連の文筆家として認識している人は、なぜ下のようなテーマのトークイベントに私が登壇するのか、疑問に思うかもしれない。だが、上記のような経緯もあるので、本人としてはわりと自然な流れだったりする。
・『「謎」の解像度 ウェブ時代の本格ミステリ』 http://books.rakuten.co.jp/rb/%E3%80%8C%E8%AC%8E%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A7%A3%E5%83%8F%E5%BA%A6-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA-%E5%86%86%E5%A0%82%E9%83%BD%E5%8F%B8%E6%98%AD-9784334975395/item/5614621/
7月3日、ゲンロンカフェに登壇します↓
○円堂都司昭×中川大地「まちおこし進化論 東京ディズニーランド、東京スカイツリー、そして『あまちゃん 』」
詳細・申し込みはこちらです↓よろしくお願いします。
http://peatix.com/event/14969