労働組合、スト、定時出社定時退社

私が最初に就職した業界紙は、社員=労働組合員という仕組みだった。管理職になると組合から抜けるので、労組は若手&出世できない人の集団である。
小さな会社だから、役員の仕事は入社数年ですぐに回ってくる。
32歳委員長、29歳書記長(=私)の時、賃上げ交渉でもめた。委員長は、労働相談に電話した。
「ストやりたいんですけど、やりかた教えてください!」
その時にアドバイスされたのは、いきなりストをやった場合、スト中の賃金の扱いをどうするか、経営側が処分するといいだしたらどうするかなど、労組初心者には難しい問題が多すぎるということだった。で、「”定時出社定時退社”をやってみたら?」と助言された。残業だけ拒否するわけである。
結果的にその年の賃上げ交渉は、”定時出社定時退社”を2日やった段階で経営側から満額回答を引き出した。景気がよかった頃の話だから、今ではそう簡単にはいかないだろう。


最近の”すき屋スト”関連ツイートを見て、そんな自分の労組経験を思い出した。でも、現在議論されている”残業代ゼロ”案が広く適用されたら、”定時出社定時退社”という抵抗手段もなくなるわけか。
勤め人をやめ、フリーになった今の私には、もうストも”定時出社定時退社”も、選択肢にはないけれど。