ジョージ・オーウェル『動物農場』は、平等になったはずの動物たちが支配層と被支配層へと分化が強化されていく話だった(そのヴァリエーションであるピンク・フロイド『アニマルズ』も支配/被支配の話)。
一方、『ズートピア』は、平等なはずの場所で種々の偏見、差別がくすぶっており、それが吹き上がりつつ差別と被差別が必ずしも固定化されず、逆転も起きる物語だった。
大きな東西対立が固定化する冷戦構造への入口の頃に生きたオーウェルと、冷戦以後の世界中に種々の対立が偏在する今に作られた映画との時代の差を感じた。
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