逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』に関し、「どうして日本人の作家が、海外の話を書かなくてはいけないのか」と直木賞選評に書いた林真理子が、以前、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』の新訳を依頼された際、わざわざ一人称の『私はスカーレット』へ書き換えたのはなぜか、日本人の自分にそれが可能で意味があって成立すると思った理由をあらためてたずねてみたい。
最近の自分の仕事
-逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』書評 → 「ハヤカワミステリマガジン」3月号
-『清水義範の作文教室』、栗本薫『あなたとワルツを踊りたい』、森脇真末味『おんなのこ物語』のレビュー → 『ハヤカワ文庫JA総解説1500』
-メフィストリーダーズクラブ(MRC) シリアスでも面白い『天空の蜂』(東野圭吾)/手の感覚の生々しさ『OUT』(桐野夏生)/社会や歴史の厚みを書く『レディ・ジョーカー』(高村薫)/少年犯罪を問う『天使のナイフ』(薬丸岳)/本当の「悪人」は誰?『悪人』(吉田修一)/介護の建前と実態『ロスト・ケア』(葉真中顕)
-「メフィスト」小泉直子編集長が語る、定額会員制の読書クラブへの挑戦 「クローズドなサークルを作りたいわけではない」https://realsound.jp/book/2022/02/post-963789.html
-有栖川有栖『捜査線上の夕映え』、方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』の紹介 → 「小説宝石」3月号
https://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=104001