「本の雑誌」12月号の泉麻人「深夜ラジオと青春の読書」に、小峰元『アルキメデスは手を汚さない』(1973年)が山口果林主演「女子高校生殺人事件」としてドラマ化(1974年)された話が出てくる。私はドラマを見てから原作を買った記憶があるが、だいぶ後になって山口が安部公房の愛人になっていたと知り、驚いた。
神奈川近代文学館で開催中の安部公房展では、妻の安部真知が夫の作品の装幀や装画、舞台美術を担当しいかに貢献したかが前半で紹介される。だが、安部公房の演劇への進出に触れた後半になると山口果林宛の大入袋がたくさん展示されるなど、私生活の変化が透けて見える流れになっており、安部真知のデザインが好きだっただけになんともいえん気分になった。
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