千野帽子『青ひげ夫人と秘密の部屋 「見たな」の文学史』。「青ひげ」をお題とする大喜利として古今の小説多数を読み直す内容で面白い。
例えば、円堂『物語考 異様な者とキス』でとりあげた『美女と野獣』、『オペラ座の怪人』、小川公代『ゴシックと身体』があつかったラドクリフ『イタリアの惨劇』、ゴドウィン『ケイレブ・ウィリアムズ』などが「青ひげ」史のパースペクティヴに置かれて、意外な側面が見えたりする。
物語というものがいかに受け継がれていくか、その不思議さが感じられて楽しかった。
最近の自分の仕事
-映画『ウィキッド』原作には下ネタや暴力も――運命の皮肉を描いた悲喜劇の大作を読む https://realsound.jp/book/2025/03/post-1951170.html
-佐々木敦×円堂都司昭が語る、坂本龍一との距離感 「矛盾した存在をどう受け止め、どう考えるかが重要だった」 https://realsound.jp/book/2025/03/post-1957014.html
-最近noteにアップした過去原稿(https://note.com/endingendless)
ブラーのユーモアは千葉都民の心を癒す(1995年)。
マイ・ヒーロー 大沢木小鉄(浜岡賢次『浦安鉄筋家族』)(2009年)
「人間ドミノ」からの逆転劇――道尾秀介『カラスの親指』(2008年)
バッド・チューニングとフリークス――中島らもの小説とロック(2008年)
複数の“リアリティ”を生きるボウイ(2003年)
ブライアン・フェリーとボブ・ディラン(2003年)
40年前の秀樹の勇姿に感激(2015年)
90年代的現実のデストロイヤー=キッス(1998年)
京都の不思議と恋とカクテルに酔う青春ミステリ――円居挽『クローバー・リーフをもう一杯』(2014年)
三浦しをん『光』書評(2009年)
「yom yom」成功の理由(2010年)
「美しい日本」という過去――「川端康成と三島由紀夫 伝統へ、世界へ」展によせて(2011年)
過去原稿発掘シリーズ。ジョン・レノンのメディア・サーフィン(2000年)
