ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

渡部直己と北上次郎

渡部直己『日本小説技術史』を読む。問題があった著者だが面白い。馬琴の稗史七則を起点に逍遥以降の近代文学を論ずる。北上次郎『冒険小説論』日本編が『八犬伝』からだったのを思い出す。北上がその前段で『水滸伝』に触れていたのに対し、渡部は『日本小…

猿若祭二月大歌舞伎

27回目の結婚記念日だった昨夜は、妻と歌舞伎座へ。「阿古屋」は玉三郎の琴・三味線・胡弓責めの美しさと種之助の人形振りのおかしさで魅せ、中村屋一門の「文七元結」は親族で人情喜劇をやってる楽しさ。花道近くの席がとれたし、満喫した。 30年ほど前の妻…

『中間小説とは何だったのか』

中間小説とは何だったのか: 戦後の小説雑誌と読者から問う 作者:小嶋 洋輔,高橋 孝次,西田 一豊,牧野 悠 文学通信 Amazon 小嶋洋輔・高橋孝次・西田一豊・牧野悠『中間小説とは何だったのか 戦後の小説雑誌と読者から問う』は、この領域が成立し、やがてそう…

江戸文芸周辺雑感

小説神髄 (岩波文庫) (岩波文庫 緑 4-1) 作者:坪内 逍遥 岩波書店 Amazon 馬琴批判で知られる坪内逍遥『小説神髄』を読むと馬琴への言及が多く、否定的意見に終始しているわけでもない。とはいえ、彼の文体を評価すると同時に「べ、べつに手本にしようってい…

1969年「第20回NHK紅白歌合戦」

NHK+で1969年の『第20回NHK紅白歌合戦』を視聴した。 当時6歳だった私に番組自体の記憶はないが、眠るまではたぶん父母と一緒に見たはず。 最近、過去にヒットした歌謡曲の年別リストを見ていたら、自分が同時代の新曲として聴いていた思い出があるのは1968…

スマホOCR

データを失い印刷物だけが残っている自分の過去原稿を、最近、スマホのOCRで読みとって文字データ化し、noteにアップするということをしている。その機能はどの程度のものなのか。帝国文庫版の曲亭馬琴『南総里見八犬伝』(博文社。明治39年の18版)の冒頭で…

映画『ベルサイユのばら』

映画『ベルサイユのばら』を観てきた。マリー・アントワネットとフェルゼンの結末が簡略化されすぎているとか、挿入歌が多すぎないかという不満はある。だが、長年にわたりヴァージョン違いや外伝をあれこれ作りすぎて物語の肝を見失った例も散見された今世…

「爆裂じろうゆpresentsニューウェーヴCAFE VOL.2」

昨夜は「爆裂じろうゆpresentsニューウェーヴCAFE VOL.2」へ。ニューウェーヴがテーマのライヴ・イベントである。 一番のお目当ては、ニャー♡ウェイヴのDEVOカヴァーだった。『坂本龍一語録』刊行記念イベントでも話したが、ニューウェイヴのレコードで私が…