ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ザ・フォーク・クルセダーズ、北山修/自切俳人

「ロック画報」16号が、ザ・フォーク・クルセダーズ(以下フォークル)を特集している。気合の入った内容で、未発表ライヴ収録のCDまで付いている。 同号には、メンバーだった加藤和彦ときたやまおさむ(北山修)の回顧インタヴューが掲載されている。そう…

今日の料理

夕食の献立 鳥を焼く――しょう油、レモン汁、白ワインをまぜたものに、カットしてこしょうした鳥むね肉をつけておく。それを、フライパンにサラダ油をしいて焼く。 揚げびたし――市販のめんつゆに、レモン汁、酢、しょう油を調合し、タカノツメをちらしたすっ…

芦辺拓『紅楼夢の殺人』

M

中国の奇書『紅楼夢』の世界を借りたミステリ。『二人道成寺』と同様、文春の〈本格ミステリ・マスターズ〉の一冊である。非常に凝った作品で、中華な雰囲気を醸し出すために漢字使用率を微妙に高める一方、読みやすさにも気を配っているのがわかる。また、…

浦安三社祭、終っちゃった。

昨日が最終日で、えらい盛り上がりようだった。元町地域では神輿が数珠つなぎになって大通りを占拠し、路線バスに足止めをくらわせたりしていた。そのバスの行き先が、ディズニーランドだったりするわけだ。土着の祝祭VS輸入の祝祭、覇権争いの構図。 とにか…

浦安三社祭、当日

浦安市の元町地域では、お祭り装束の人々が大勢出歩いていた。昼間の通行人は、半分以上が祭り装束って印象だった。洗濯物として干された祭り装束をあちこちで見かけるのに、それでも祭り装束で歩く人が多いんだから、この地域で着替え用に装束を複数所有す…

ヴェルヴェット・リヴォルヴァー《コントラバンド》

レッド・ツェッペリンみたいにグラマラスなヴォーカリゼーションととっつきやすいリフ+ローリング・ストーンズのようにギター2本を中心にしたグルーヴ+セックス・ピストルズ的な荒っぽさと疾走感。 ――初期のガンズ・アンド・ローゼズは、そういうもんだっ…

浦安三社祭まであと3日(東京ディズニーリゾートと富士山)

僕の住んでる周辺の道は、もう、提灯だらけ。祭の支度は整いました、って状態。 今朝、配達された浦安市の広報紙に、三社祭開催に伴う交通規制の範囲が告知されていた。なにしろ、4年に一度しか開催されない大イベントである。100基以上もの神輿が町中に繰り…

ササキバラ・ゴウ『〈美少女〉の現代史』と渋谷知美『日本の童貞』と「ファウスト」

YA

〔「萌え」とキャラクター〕と副題のついた『〈美少女〉の現代史』は、おたくカルチャー的な意味での「美少女」の成立や、萌えの始まりをたどり直した新書本。著者は「新現実」VOL.2、3でもこのテーマに関連した文章を発表しているが、切り口は一貫している…

“東京湾”と氣志團

なんとなく、昨日の続きから。 『東京湾景』に出てくる海沿いの場所はすごく限られていて、“東京湾”という単語が地図で示す範囲に比べると、えらく狭い。美緒のいる場所と亮介のいる場所は海が隔てていて、湾を回り込まなければ会いに行けなかった。でも、そ…

吉田修一『東京湾景』(と江戸川乱歩「押絵と旅する男」)

仲間由紀恵主演で7月に月9ドラマになるという『東京湾景』を読んだ。なるほど。いかにも恋愛ドラマ的な舞台、設定がはめ込まれている。わざとらしいくらいに。 目次には、「品川埠頭」「お台場から」「天王洲1605」など、ロケ地を指定するみたいな章題が…

モリッシー《ユー・アー・ザ・クワーリー》

約7年ぶりのアルバムだからといって、モリッシーが変わるわけがない。ふわっと柔らかいくせに皮肉っぽい、あの歌声が発せられた瞬間から彼の世界になる。正直な話、こういうのは前もあったよな、と既視感を覚える曲もちらほらある。でも、そのことでかえって…

近藤史恵『二人道成寺』

最近はめったに行けないのだけれど、一時期、歌舞伎をよく見た。銀座に勤めていた頃(もう10年くらい前か)には、会社を出てから歌舞伎座で一演目だけ幕見席で楽しんで帰る、なんてこともできたから。 何度も見ていれば、お気に入りの役者ができる。「○○屋!…

浦安三社祭まであと15日

1ヵ月くらい前から、ここ浦安は、どうも浮つき始めている。僕も頭がふわふわし出した。祭りが近いのである。 千葉県浦安市といえば、東京ディズニーランドがある場所として知られている。客が来場することで成り立つこのテーマパークでは、毎晩花火が打ち上…