ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

目玉焼きの発明

28日夜の献立 黒舌平目のムニエル(オリーブオイル、バター、刻みニンニクで焼いた残り汁にタンカンジュース、粒マスタードを加えてソースに。タンカンは柑橘の一種) 赤キャベツ千切りにツナ(梅しょうゆドレッシング) 玄米1:白米1のごはん 大根、きゅう…

坂本龍一 JAPAN TOUR 2005

台風でどうなるかと思ったが、大丈夫だった。昨日、Zepp Tokyoで坂本龍一のライヴを見た。 1曲目の〈Behind The Mask〉は、原形のイメージをさほど崩さないアレンジだったので、今回の「10年ぶりのバンド・ツアー」というキャッチ・フレーズが連想…

地震と屋形船

一昨日の地震で、浦安市は震度5弱だった。不思議というか幸いなことに、我が家では本やCDが崩れる惨事にはならなかった。 しかし、京葉線は7時間もストップしたままだったという。新聞やテレビの報道では、ディズニーリゾートから帰れなくてJR舞浜駅の…

〈本田博太郎〉

先日、日テレ系の「火曜サスペンス劇場」が打ち切られるとの報道があった。まぁ、似たり寄ったりの2時間サスペンスを複数局で毎週流しているのだから、一つ二つ減ったって当たり前ではある。 そんな逆風にさらされる2時間サスペンスにエールを送るかのよう…

もやしとラーメン

この雑記帖では基本的に、自分の作った料理を記録している(一部調理を手伝ってもらったものも混じっているが)。でも今日は珍しく、外食について記す。今夜は一人だったので、近所の店にて味噌坦坦麺を食した。味はそこそこ好みだった。 問題は、トッピング…

ドラマ版『電車男』にスティクス〈ミスター・ロボット〉

電子変調ヴォーカルといえば、先週放送のドラマ版『電車男』初回、オープニングの秋葉原のシーンで、いきなりスティクスの〈ミスター・ロボット〉が流れたのには驚いた。この曲のサビは、「ドモアリガート、ミスター・ロボット、ドモ、ドモ」という日本語が…

ブライアン・イーノ《アナザー・デイ・オン・アース》

《ビフォア・アンド・アフター・サイエンス》以来の本格的歌ものアルバムという話になっているが、初期のポップなフォーマットを期待してはいけない。ピーター・シュワルムとの共作《ドローン・フロム・ライフ》のようなアンビエント・サウンドに変調ヴォー…

石持浅海『扉は閉ざされたまま』

M

密室殺人もの――なのに、タイトル通り最後の最後までドアが開かず、しかも倒叙スタイルだという意欲作。 本格ミステリらしく洋館が舞台――なのに、そこはペンションになっており、しかも成城に立地している。高級と冠がつくにせよ「住宅地」という現実的な場所…

『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2005』

レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジで有名なダブルネックギター、あるいはジェネシスのマイク・ラザフォードが弾いていたギターとベースが一体になったやつ。二人羽織みたいにもう一人いない限り、上下2本ぶんをいっぺんには弾けないわけだが、ああいう…

LIVE8

昨日深夜というか今日早朝に放送された「ライヴ8」ダイジェスト版を見る。 ロジャー・ウォーターズとデイヴ・ギルモアが久しぶりに並び演奏したサウンドは、確かにピンク・フロイドだった。ウォーターズのソロやギルモアズ・フロイドのライヴでは、優秀なサ…

太陽の塔と「太陽の季節」/カラスと飛行機

障子にペニス、沖ノ鳥島に石原慎太郎 部屋に小さいものをゴチャゴチャ増やすと怒られてしまうので、食玩は買わないようにしている。でも、我慢できずに買ってしまった、「タイムスリップグリコ 大阪万博編」。太陽の塔や三波春夫、月の石など、1970年の万博…

FENNESZ SAKAMOTO《Sala Santa Cecilia》

ASIN:B0009EM0UU クリスチャン・フェネスと坂本龍一の共演で全1曲19分。当然、ピーガーミャアミョ〜と鳴るエレクトロニカのインストである。 坂本は、フェネスのほかスティーヴ・ジャンセン、小山田圭吾らでバンドを組み、今夏、ツアーを行う。このうちジャ…

藤里一郎×伊坂幸太郎『死神の精度』写真展

映画の帰り、近くの青山ブックセンター本店に寄ってみると、伊坂幸太郎『死神の精度』の表紙および作中の写真を担当した藤里一郎の写真展をやっていた(7日19:00まで開催)。 青と黒を基調にした表紙の写真は、文字デザインの効果もあって、昔のジャズのLP…

映画『ノミ・ソング』

昨日、シアターイメージフォーラムで、80年代ニューウェイヴのあだ花、クラウス・ノミのドキュメンタリーを見た。あの異様なヘアスタイル&メイクのノミが、スカートをはいたデヴィッド・ボウイと共演したTV映像をはじめ、興味深い場面がいろいろ出てきた。…

松岡圭祐『ミッキーマウスの憂鬱』(と『ディズニーランド裏舞台』)

ちょっと前から気になっていたこの本を読む。 東京ディズニーランドでバイトし始めたちゃらんぽらんな若者が、夢の舞台を作る現場の喜びに目覚めるストーリー。前半は、文献か取材かで集めたのであろう舞台裏情報の数々を、小説の形に整理・紹介しようとする…

映画『リンダ リンダ リンダ』

ギターが指を骨折し、ヴォーカルまで抜けてしまった高校生ガールズ・バンド。キーボードの女の子は、やめたヴォーカルへの微妙な対抗心から担当楽器をギターにかえ、新編成で文化祭に出演することを決意する。そして、新ヴォーカルに韓国人留学生ソンさんを…

森谷明子『れんげ野原のまんなかで』

(本当はもっと早く別の場所に載せようと思っていた幻の書評のための走り書き) 図書館を舞台にした連作ミステリ。 市のはずれのススキ野原に立地し、訪れる人の少ない秋葉図書館は、土建先行の地方自治の典型だった。そこでは多数の書物をコードで管理して…