ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『トリニティ・ブラッド』でBUCK-TICK

吉田直の『トリニティ・ブラッド』ISBN:4044184038アニメ化され、オープニング・テーマがBUCK-TICKだと知った時、なんか納得してしまった。自分は昔、考えるところあってBUCK-TICKを題材にしたやおいマンガ同人誌を集めてみたことがあった。すると“今井寿×櫻…

新潮文庫「ニューウェーブ注目作家」フェア

今日の朝刊に、新潮文庫5月の新刊広告が出ていた。今月のフェアは「ニューウェーブ注目作家」。鈴木清剛、中原昌也といった「J文学」(ピークは99年頃?)を象徴した作家よりも、伊坂幸太郎、舞城王太郎の“両太郎”の名のほうが大きく印刷されていることに時…

某新築マンション掲示板

地元のことを検索するうちに、某新築マンション購入者のための掲示板に行き当たった。安くはない買い物をしたばかりの人たちが、うきうきした気分で書き込んでいる。近くではあの店が美味しいらしいとか、あの小学校は校舎がきれいなだけでなく教育方針もい…

献立特集

18日夜の献立 かつおの刺身(ネギ、水菜、おろししょうがを散らし、ニンニクを熱したゴマ油、ポン酢) イカの刺身(肝+わさびしょう油) あぶったあぶらげに七味&しょう油 キャベツとしめじのスープ(鳥のゆで汁にハーブ塩、こしょう) 玄米 19日夜の献立 …

ゴッホ展

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昨日、東京国立近代美術館でゴッホ展を見た。画風の推移に伴い、塗られた絵の具の盛り上がりぐあいが変わっていくのが面白い。こうした立体感は、やっぱり画集では味わえない。 展覧会では、ゴッホに影響を与えた画家や交流のあった画家の絵も飾られていた。…

船橋ヘルスセンター展

一昨日、船橋市役所で開かれていた「思い出回顧 船橋ヘルスセンター展」を見てきた。船橋ヘルスセンターとは、現在では大型ショッピング・モール「ららぽーと」になっている場所にかつて存在したレジャー施設のこと。市役所1階のスペースには、当時の施設の…

ゲイリー・ニューマン布教活動

最近のお仕事 ゲイリー・ニューマン、ウルトラヴォックス、DEVOなどの短い紹介、80年代年表の構成。 → 「BUZZ」vol.44 80’S SPECIAL!! 麗しの80年代大図鑑 http://www.fujisan.co.jp/Product/1244394/ ――なんてことをしていたので、先月は80年代サウンドをい…

田畑暁生『メディア・シンドロームと夢野久作の世界』

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メディア論meets文芸批評――みたいなものは、わりと好きだったりする。だから、メディア論関係の著書や訳書のある人が書いたこの本も買うことにした。しかし……。 夢野が執筆した時代が電話の普及期にあたっていたことなど、作品と当時のメディア環境について…

FRIPP&ENO《THE EQUATORIAL STARS》

このコンビ名義では、30年ぶりの新譜。幻に終ったサード・アルバム用の録音にしても79〜80年に行ったそうなので(《THE ESSENTIAL FRIPP&ENO》ASIN:B000000I1K)、そこから数えても25年ぶりである。基本的には、イーノによるアンビエント・ミュージックを背…

4月8日

86年4月8日に、アイドル歌手岡田有希子は飛び降り自殺した。その後、若年層で後追い自殺が相次ぎ、一種の社会現象となってしまったことは、昭和世相史に記録されている(このことをモデルにした谺健ニの本格ミステリ『殉霊』ISBN:4062098504、バランスが整っ…

デヴィッド・ボウイ《ステージ》新盤

旧盤では作曲年代順に並べ変えられていたのに対し、実際のコンサートにしたがって曲順を戻し、未収録曲も加えた新盤。当たり前の話だが、前より聞きやすい流れになった。 ボウイに関してはグラム・ロック時代以上に、《ステイション・トゥ・ステイション》(…

北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』

「総括」をキーワードとする「六〇年代的なるもの」から、70年代半ば〜80年代初頭までの消費社会的アイロニズム、80年代の消費社会的シニシズムへと時代の変遷を追ったうえで、90年代以降の「2ちゃんねる化する社会」における“ナショナリズム”をロマン主義的…

椹木野衣『戦争と万博』

刺激的な「大阪万博=エキスポ’70」論。 博覧会と植民地の関係性は、よく指摘されるところ。椹木は大阪万博が、傀儡国家「満州国」の理想主義の後継としてあったことを指摘しつつ、前衛芸術家たちが〔たがいの主義主張のちがいを留保して大同団結し、国家の…

浦安文学賞

毎月1日、朝刊の新聞に「うらやすニュース」というタウン紙が折り込まれてくる。昨日届いた分の1面トップは、浦安ニュース社主催、浦安市・市教育委員会後援による第16回浦安文学賞決定の記事だった。同紙の報道によると、 浦安文学賞 「抱きよせる波」――15…