ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

法月綸太郎『生首に聞いてみろ』とキング・クリムゾン

法月綸太郎の久しぶりの長編『生首に聞いてみろ』が刊行された。その章題は、いずれも英語になっている。 第一部FraKctured(要注目!)、第二部Happy with What You Have to Be Happy with、第三部Dangerous Curves、インタールードFacts of Life : intro、…

夢採集 File.01

居酒屋での呑み会。見覚えのない集まりだが、これはなにかのサークルで、自分も一員らしい。ちょっと離れて座っている女が、「わたしって、こう見えて意外とシビティヴなんだよねぇ」と、自意識過剰気味に喋ってやがる。僕は隣の若い男と、彼女について陰口…

レノンあれこれ

最近書いたもの 「“ジョン・レノン”像の軌跡――“イマジン”の過去と現在」 → 「THE DIG Special Issue ジョン・レノン」(シンコーミュージック)ISBN:4401618866 《ラヴ〜アコースティック・ジョン・レノン》と《ロックンロール リミックス&デジタル・リマス…

10年後の「読者」像

昨日、JAGAT技術フォーラム主催の『10年後の「読者」像』に出かけた。「本とコンピュータ」編集長の仲俣暁生をモデレーターに、永江朗、近藤淳也(はてな代表取締役)、深水英一郎(バーチャルクラスター代表取締役)、江坂健(「Hotwired Japan」編集長)、…

綿矢りさと……

最近書いたもの 「謎解き二転三転、恋愛七転八倒」(黒田研二著『幻影のペルセポネ』書評) → 「本の話」10月号(文藝春秋) というわけで「本の話」が届き、のんきにめくっていると、「南伸坊の20世紀記憶術」で激烈に驚愕する。生まれ年が同じ有名人二人の…

観世流 能「道成寺」

NHK教育テレビで、能の「道成寺」を観た。「道成寺」は歌舞伎では何度か楽しんだけれど(雀右衛門、玉三郎、福助などが記憶に残っている)、能では観たことがなかったのだ。歌舞伎版は、着せ替え人形的な華やかさと長唄のにぎやかさで客を歓ばせる。それ…

ジョニー・ラモーン死去、『エンド・オブ・ザ・センチュリー』

ジョニー・ラモーンが死去した。ついさっき、音楽系編集者から電話で聞いた。ネットで検索したら、やっぱりニュースになっている。ガンだったそうだ。驚いている。だって昨日、ラモーンズのドキュメンタリー映画『エンド・オブ・ザ・センチュリー』の試写会…

『らくだの涙』

あまりにもいろいろと煮詰まってしまい、にっちもさっちも頭がフリーズなので、現実逃避になごみ系映画を見に行った。 モンゴル南部の遊牧民族の暮らしを描いた話。若いらくだが難産の末、初めてもうけた子どもはなぜか白かった。難産でいやけがさしたのか白…

『雫』、再び大槻ケンヂ

「波状言論臨時増刊号 美少女ゲームの臨界点」の目次には、「『雫』の時代、青の時代。」、「『雫』の時代の終わりから」というタイトルがあった。この本では、『雫』が発売された1996年を美少女ゲーム運動のスタートととらえ、その後のあれこれを考察してい…