ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

King Crimson 鑑賞歴

ロバート・フリップが出演したライヴ&彼以外のクリムゾン・メンバーが出演したライヴにこれまでどれだけ行ったか書き出してみた。クリムゾンは来日ごとに複数回行ってたり、とにかくいっぱい金使ったなと実感した。 Robert Fripp出演 King Crimson 2021年×…

『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』のプレイリスト

最近の自分の仕事 -「小説現代」編集長・河北壮平が語る、小説の未来 「外に開いていく革命へと意識を転換するようになった」(構成・取材)https://realsound.jp/book/2021/09/post-854235.html -【ブックハンティング】サリンジャーの壮大な「企み」に挑…

「ケアってなんだろう?」の告知をみて

文化系トークラジオLife「ケアってなんだろう?~令和時代のつながりと責任の話」の告知をみて。 https://www.tbsradio.jp/articles/43401/ 私にとって「ケア」は父母が相次いで入院した数年前から突然、日常になった言葉。そのまま病院で亡くなった父には緩…

ここ2週間ほどの雑感

かつて、「空虚な中心」という日本論(バルト)が一部で流行ったけれど、今では中心などなく、ただ全体がスカスカだ。 この国では、現実を直視しないですませるための呪文として“上を向いて歩こう”がことあるごとにリピートされている。 最近の自分の仕事 -…

XOXO EXTREME『Le carnaval des animaux -動物学的大幻想曲-』

動物学的大幻想曲 アーティスト:XOXO EXTREME 発売日: 2021/05/12 メディア: CD ハードでハードでキャッチーなナンバー、シアトリカルな組曲、昭和歌謡風など、曲ごとの雰囲気の変化が楽しい。特に終盤の“Ride a Tiger”、“フェニキスの涙”のたたみかけが素晴…

「前田愛『都市空間のなかの文学』から考える」視聴しての余談

都市空間のなかの文学 (ちくま学芸文庫) 作者:前田 愛 発売日: 1992/08/01 メディア: 文庫 4月25日、日本近代文学若手研究者フォーラムが催したオンライン・シンポジウム「前田愛『都市空間のなかの文学』から考える」を視聴した。 https://twitter.com/foru…

いろいろあった

最近の自分の仕事 -「文學界」編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 「文芸誌は絶えず変わっていく文学の最前線」 (インタビュー・構成)https://realsound.jp/book/2021/03/post-718053.html -五十嵐律人『不可逆少年』、榊林銘『あと十五秒で死ぬ…

長澤唯史『70年代ロックとアメリカの風景』

70年代ロックとアメリカの風景: 音楽で闘うということ (椙山女学園大学研究叢書 49) 作者:長澤唯史 発売日: 2021/01/29 メディア: 単行本 長澤唯史『70年代ロックとアメリカの風景 音楽で闘うということ』読了。第I部では、キング・クリムゾン、イエス、ジェ…

大江健三郎から『十戒』へ

1月某日 先日の『治療塔』『治療塔惑星』から大江健三郎を遡り『芽むしり仔撃ち』を久しぶりに読み返した。記憶以上によかった。『治療塔』二部作と『芽むしり』は、汚れた地(前者と後者に共通するのは疫病)に見捨てられた弱者と一度は脱出したものの帰還…

山本幸正『松本清張が「砂の器」を書くまで』

松本清張が「砂の器」を書くまで:ベストセラーと新聞小説の一九五〇年代 (早稲田大学エウプラクシス叢書) 作者:山本 幸正 発売日: 2020/02/10 メディア: 単行本 まず、一部を伏字にして引用。 ●●●●は厄介な存在である。議論の通俗さや粗雑さや幼稚さを批判し…

村上龍『希望の国のエクソダス』『ヒュウガ・ウイルス』

希望の国のエクソダス (村上龍電子本製作所) 作者:村上 龍 発売日: 2019/12/04 メディア: Kindle版 ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫) 作者:龍, 村上 発売日: 1998/04/01 メディア: 文庫 村上龍『希望の国のエクソダス』(2000年)再読。同作…