ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

浦安三社祭まであと15日

1ヵ月くらい前から、ここ浦安は、どうも浮つき始めている。僕も頭がふわふわし出した。祭りが近いのである。
千葉県浦安市といえば、東京ディズニーランドがある場所として知られている。客が来場することで成り立つこのテーマパークでは、毎晩花火が打ち上げられ、一年中が祝祭状態。それに対し、地元住民が催す浦安三社祭は、オリンピックと同じで4年に一度。今回は6月19・20日の両日に催され、宵宮の18日夜には1基ずつ御霊(みたま)入れの儀式が行われる。
祭りでは、100基以上の神輿と山車が「舞だ(マエダ)!」のかけ声とともに、町中を行ったり来たりする。なにしろ、めったに回って来ない大イベントである。この期間は、住民のノリがいつもとはちょっと違ってくる。酔っ払いの人数も増える。そういえば、自分は4年前に初体験したけど、なんだか昼間っから町の空気が酒臭くなってたよな、なんて思い出す。
その浦安三社祭の準備が着々と進行している。約1ヵ月前には、道沿いにポツポツと杭が立てられる程度だったが、現在では杭と杭の間に木や紐がわたされ、そこに提灯や万国旗が飾られている。通り沿いだけではない。路地裏にもかなり提灯がぶら下がっている。また、神輿を待機させておくためのよしず張りの小屋(僕は個人的に「おみこしステーション」と名づけているが、正式にはなんというんだろう?)が、町のあちこちに出来上がっている。ちょっと、いつもより外を歩く人が多い気がする。商店を営む人たちが仕事をさぼって祭りの準備に精を出し、毎夜、仲間たちと打ち上げと称して呑んでいるのだ、きっと。
神社主催のイベントに対し、お隣に建っているからといって“寺”の名前入り提灯が奉納されているのは宗教的にいかがなものなのか? なにを信仰するかより近所付き合いのほうが大事なのか? また、いつもなら、ご遺体を安置して葬儀を執り行っているセレモニーホールが、祭りの時だけ神輿の待機所に変身するのは、めでたいといえるのか? もし、この期間中に葬式の依頼が来たら、「すいませんねえ、神輿で場所がふさがってるもんで御遺体を置けないんですよ。また今度よろしくお願いします」などといってお断りするのか? いろいろツッコミたいところはある。
浦安および東京ディズニーリゾートをめぐる諸問題に関しては、ひき続き書き込んでいくつもりだ。

音楽誌が書かないJポップ批評 (36) (別冊宝島 (1032))