今回の週刊文春ミステリーベスト10、国内に回答したつもりだったのにテキストを添付しそこなったまま送信していたことが判明した。真面目にコメント書いたのに……orz
というわけで、ここにあげておく。
第一位 『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央
日常にある思わぬ深みを描き、きちんと手を洗ったはずなのに、というような、なんともいえない思いを読後に残す。
第二位 『逃亡者』中村文則
戦意を高揚させるトランペットとはどんな響きだったのか、悪魔の音色が聴きたくてたまらなくなる。
第三位 『ワン・モア・ヌーク』藤井太洋
原発事故を忘れ五輪に浮かれようとしたこの国を目覚めさせる一撃。
第四位 『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』辻真先
戦争に敗れるとはどういうことか、ミステリの形で突きつけた。
第五位 『法廷遊戯』五十嵐律人
よく企まれた裁判劇にして見事な人間ドラマ。