中村とうようの「(ニュー)ミュージックマガジン」(と吉本隆明の「試行」)をとりあげた山崎隆弘『戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程』から、富永京子『「ビックリハウス」と政治関心の戦後史 サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体』へ。論じられる1970~80年代の2誌を、高校~大学の頃は本屋でめくり、たまに買っていた。
『音楽雑誌と政治の季節』と『「ビックリハウス」と政治関心の戦後史』は、いずれもサブカル=雑誌と政治の距離がテーマ。「ニューミュージックマガジン」でははっぴいえんど絡みの日本語ロック論争、「ビックリハウス」にはYMOや糸井重里の連載があったわけで、「坂本龍一の転進」トークイベントのいい参考文献になる感じ。