ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)。
プラスチック(合成樹脂)の名称の頭には、みな「ポリ」がついている。
これはモノマーをポリマー化(重合)することによって、それらが作られるからだ。
昔、石油化学関連の業界新聞社で記者をしていた頃、文系の僕には細かい理屈などまるでわからないものの、上のことはとりあえず覚えさせられた。
そして、プラスチックといえば環境問題では敵役になりがちな存在であり、「ポリ」という響きには、マイナスイメージがつきまとってきた。
いったい、なにが言いたいかというと、「NHK環境・リサイクルキャンペーンソング」のCM映像を見て以来、Perfumeの〈ポリリズム〉は好きだったと、遅ればせながら告白しておこうということだ。
なんというか、「ポリ」という語の響きをマイナスからプラスにひっくり返すようなその曲想に、かつて石化業界に関係した者として、ある種の感動を覚えてしまったのである。
- 最近自分が書いたもの
- 「ちゃぶ台返しのスペクタクル」(業田良家原作、堤幸彦監督の映画『自虐の詩』に関するコラム) → 「ROCKIN’ON JAPAN」10月号