「文蔵」4月号届く。冲方丁のインタビューあり。
ライトノベル作家が一般文芸を書くと、“卒業”扱いされてしまうのが現状ですから(笑)。
この冲方発言でなんとなく思い出したのが、真木ひでと。60年代後半にグループサウンズのオックスで活躍し、解散後しばらくしてから、演歌歌手として再デビューした人だ。
元タイガースの沢田研二(ジュリー!)ですら、ソロ時代に周囲から「演歌に転向したら?」と言われたことがあったというし、グループサウンズ的なポップス=卒業すべきもの、演歌=大人の仕事――みたいな認識が70年代頃にはまだ強かった。
一方、冲方は、『天地明察』の発表により、ライトノベルから時代小説へ――という印象になっているから、それこそグループサウンズから演歌へという図式に近く見える。
でも、『天地明察』は時代小説ではあるけれど、内容そのものは古臭くはないし、むしろ現代的だ――ってことを僕は某誌に書いたのだった。その告知は、また今度。
- 最近自分が書いたもの
- オノ・ヨーコと川久保玲に共通する「反骨」の心「資本主義社会の中で、事態を変えていくこと」 → 「ROCKS」2010年6月号 SPECIAL ISSUE(反骨の人。オノ・ヨーコ/川久保玲)http://www.shibuyabooks.net/commerce/store/items/detail.cgi?sid=15518