ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ジョー・ストラマー展

一昨日、渋谷パルコで「ジョー・ストラマー★過去、現在そして未来」展を見た。飾られていたジョー自筆の歌詞に驚いた。英語ができない普通の日本人にも読める、実にきれいなアルファベットを書いていたのである。2枚組の《ロンドン・コーリンASIN:B0002ZEZJ0、勢いまかせで次々に曲を作ったかのごとく想像していたが、〈ロンドン・コーリング〉の詞だってわりと冷静に書かれていたのだ。
ということは、あの頃、混沌としていたのは、なぜかスタジオで一人暴れていたプロデューサー=ガイ・スティーヴンスだけで、バンドは意外に冷静だったってこと? なんだか、よくわからない。普通、バンドの混沌としたエネルギーを整理してあげるのがプロデューサーの役目だと思うのだけれど、逆じゃん、それじゃ。
会場で映されていた、82年の来日公演の映像が懐かしかった。ジョーの声が出てなくてゼエゼエ歌ってるぶん、必死さが伝わってくるという変なテンション。まだヴィデオ・デッキを持っていなかった僕は、このテレビ映像の音だけを録音して繰り返し聞いた記憶がある。安物のカセット・テープだったので、すぐに伸びちまったけど。
今週末18日からは、ラフォーレミュージアム原宿で「デニス・モリス写真展 デストロイ――セックス・ピストルズの真実」もある。そちらにも行くつもり。