今日の夕方、旧江戸川の堤防を散歩した。方向としては、浦安の元町から舞浜へと歩いていく感じである。
頭上の空にはまったく雲がない。遠くの町並みにかぶさるようにして、空の下方にのみ雲が横に連なる状態。残念ながら陽はもう沈んだあとだったが、かろうじて夕焼けの名残が見られた。ブルーとブラックの混じった夕空。遠い街並みの輪郭ににじむオレンジ。美しい。正月で空気が澄んでいるせいだろう。晴れた空と雲の影との境目が、くっきりしていて鮮やか。なにもかも、いつもとは見えかたが違う。対岸の葛西にあるイトーヨーカドーですら、あの青と赤のマークがきれいに思えてしまう。河口付近に建っているシンデレラ城など、まるで影絵だ。
飛行機が空を横切る。その機体も、いつもよりはっきりとみえる。二十分ほどの散歩だったろうか。視界に、二機、三機、同時に飛んでいることが少なくない。
その存在を忘れていたし、べつに狙っていたわけではないが、散歩の途中、葛西臨海公園の大観覧車のイルミネーションが点灯される。なんだか、この目撃は、幸運を引き当てたような気分だった。
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