ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ナベプロ展でクイーンの映像

TBS テレビ放送50周年記念盤 8時だヨ ! 全員集合 2005 DVD-BOX (通常版)
昨年末より催されている「抱えきれない夢 日本のエンターテインメントの50年」展示を、丸ビルでみる。渡辺プロダクション創立50周年企画として、所属タレントの使用した品や衣裳、グッズなどを陳列し、関連映像も流しているものだ。
入口でもらったチラシには立川直樹が、

ロックンロールが誕生したその年に渡辺プロダクションが創立されたという事実はとても象徴的な感じがする。

−−などと記している。戦後のジャズ・バンド・ブーム〜ウェスタン・カーニバル〜グループ・サウンズ〜、と続くこの展示をみると、なるほど、米英のパロディ/パスティーシュとして成立するしかなかった“日本のエンターテインメント”の姿が象徴的に現れている。クレージー・キャッツドリフターズばかりがパロディではなく、ピーナッツやタイガースや吉川晃司もパロディなのだった。
ナベプロは海外アーティストの招聘も手がけてきたわけで、そのコーナーではクイーンがメインに扱われている。素性がややこしいあのフレディ・マーキュリーが率いたクイーンも、いわばブリティッシュ・ロックのパロディみたいなものだったわけだけど、やっぱり日本のミュージシャンのパロディ性とは性格が違う。
それはともかく、“キラー・クイーン”、“神々の業”など、初来日時のライヴ映像にしばし見入ったのでした。
(1月15日まで開催)
アーカイヴシリーズ Vol.6 クイーン I (シンコー・ミュージック・ムック―アーカイヴ・シリーズ)