昨年末より催されている「抱えきれない夢 日本のエンターテインメントの50年」展示を、丸ビルでみる。渡辺プロダクション創立50周年企画として、所属タレントの使用した品や衣裳、グッズなどを陳列し、関連映像も流しているものだ。
入口でもらったチラシには立川直樹が、
ロックンロールが誕生したその年に渡辺プロダクションが創立されたという事実はとても象徴的な感じがする。
−−などと記している。戦後のジャズ・バンド・ブーム〜ウェスタン・カーニバル〜グループ・サウンズ〜、と続くこの展示をみると、なるほど、米英のパロディ/パスティーシュとして成立するしかなかった“日本のエンターテインメント”の姿が象徴的に現れている。クレージー・キャッツやドリフターズばかりがパロディではなく、ピーナッツやタイガースや吉川晃司もパロディなのだった。
ナベプロは海外アーティストの招聘も手がけてきたわけで、そのコーナーではクイーンがメインに扱われている。素性がややこしいあのフレディ・マーキュリーが率いたクイーンも、いわばブリティッシュ・ロックのパロディみたいなものだったわけだけど、やっぱり日本のミュージシャンのパロディ性とは性格が違う。
それはともかく、“キラー・クイーン”、“神々の業”など、初来日時のライヴ映像にしばし見入ったのでした。
(1月15日まで開催)