ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

《ROCK PHENOMENON》

Rock Phenomenon

Rock Phenomenon

DJ VLAD & ROCK RAIDA《ROCK PHENOMENON》Hosted by MIKE SHINODA of LINKIN PARK――と記され、ジャケットに「HIP HOP & ROCK MASH−UPS」の字も見えるCD。要するに、《MASH−UP RADIO HIP HOP VS. ROCK》と同趣向のもの。(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060221#p1
ちょっと前、マッシュ・アップにはなんだかんだ批判めいたことを書いたはずなのに、どうも酒やタバコみたいな習慣性があるようで、面白そうなものを見つけては、ついつい聞いてしまう(笑)。
ここでは、1つのヒップホップ・アーティストに対し、複数の組み合わせも行われており、ジェイ・Zがレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、(リンキン・パークと一緒に)マリリン・マンソン、2パックがサヴァイヴァージョン・レノン〈イマジン〉、レナード・スキナードなどと、それぞれ合体させられている。
登場頻度が最も高いのは、当然のごとくエミネムで、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ディスターブド、クイーン(〈ウィ・ウィル・ロック・ユー〉のマッシュ・アップ聞くの、これで何種類目かなぁ)との組み合わせが聞ける。ただし、イーグルスホテル・カリフォルニア〉との合体は、エミネムのちょっと歌っている部分がバックの演奏とまるでかみ合っておらず無理やりすぎる。
僕が、このアルバムで一番、おおっと喜んだのは、リル・ジョン×オジー・オズボーン(と表記されてるが実態はブラック・サバス)。トラックの前半、ラップの発声のアクセントが、〈アイアン・マン〉のギター・リフのアクセントとよく重なった状態が続く。まるで、初めからこの演奏を相手にラップしていたみたいでスゴイ。こういう“技”にたまに出会うから、やっぱ聞いちゃうんだよね、マッシュ・アップ