ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

映画『プロデューサーズ』

昨日、東京ディズニーリゾートにある商業施設イクスピアリシネコンにて、『プロデューサーズ』を観た。1968年制作のメル・ブルックスの映画が、
プロデューサーズ [DVD]
2001年にブロードウェイ・ミュージカルになり、また映画化されたというもの。
プロデューサーズ
史上最低の大こけミュージカルを制作することで、逆に出資者からの金を儲けようとするプロデューサーの物語。下ネタを大量に投入しつつ、ナチ、ゲイ、外国人、老人などなどをギャグにしていく。特に、色ボケの老婆たちが列を作り歩行器でタップする場面、クネクネとステージで歌い踊るヒトラー役のゲイなどに爆笑。終幕近くでは、ユダヤをネタにぷちギャグが流され、エンディング・クレジットの最中、その後にも趣向が用意されている。最後まで席を立たないのが正解です。
この話のギャグには、戦争、政治家、人種、ショービズなどへのあてこすりを満載したエミネムあたりのPVにも通じる感覚があるよなぁ。ジャンルを問わない、アメリカ的な笑いの感覚ってことでしょうか。僕には、かなり面白かった。
ただ、初日だというのに、席のうまりぐあいがちょっと寂しかったのは残念。まぁ、イクスピアリミュージカル映画を見るより、すぐ近くにディズニーランド、ディズニーシーがある立地なんだから、そっちで生身のショーを見たほうがいい――という空気がこの周辺には漂っているのかも。別の映画館での初日の入りはどうだったんだろう?