ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

クイーンのDVD

最近、相次いでクイーン関連のDVDが出た。

スーパー・ライヴ・イン・ジャパン [DVD]

スーパー・ライヴ・イン・ジャパン [DVD]

上記は、2005年10月27日さいたまスーパーアリーナ公演の映像。同日のライヴの感想は、すでにISBN:4401619730、ここでは詳しく書かない。
昨年のツアーに関しては、先にシェフィールド公演がDVD化されているがASIN:B000BGIE6A、『スーパーライヴ・イン・ジャパン』では、〈手をとりあって〉、〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉など日本向けの選曲があり、ブライアン・メイのギター・ソロでも来日時恒例の〈さくら〉のフレーズが出てくる。また、オープニングの〈リーチング・アウト〉直前、場内にエミネム〈ルーズ・ユアセルフ〉が流れる場面から収録されているのも特徴。
ポール・ロジャースは、マイク・スタンドを放り上げてキャッチする得意技を何度か繰り返す。それを真似て、エンディングの〈ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン〉のテープが流れるなか、ロジャー・テイラーがスティックを投げ上げるが、つかみそこなってしまう。10月30日横浜アリーナ公演で、ロジャーがスティックのキャッチに失敗したシーンは肉眼で確認していたが、27日もそうだったとは、映像を見てはじめて知った(この日はけっこう後方の席にいたから)。
そういえば、4人組クイーン最後のツアーのブダペスト公演では、やはり〈ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン〉で、フレディ・マーキュリーから例の王冠を受け取り、かぶっておどけたロジャーがそれを下に落としてしまい、おっとっと、という場面があったっけ
ASIN:B00005GO0A
お調子ものロジャーのおっちょこちょいぶりは、歳をとっても変わらないようだ(笑)。

クラシック・アルバムス/オペラ座の夜 [DVD]

クラシック・アルバムス/オペラ座の夜 [DVD]

あのバリバリのハード・ロック〈アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー〉を、ロジャーがアコギで弾き語りするところが一瞬映るのが面白い。もっと長く見たかった。
この『オペラ座の夜』制作秘話DVDで興味深いのは、アルバムのハード・ロック的側面を代表する〈アイム・イン〜〉、〈スウィート・レディ〉について、作曲者であるロジャー・テイラーブライアン・メイがそれぞれ、ワルツのリズムを取り入れたと語っていること。2人はしめしあわせたのか、偶然だったのか。いずれにせよ、アルバム中で2曲も3拍子ハード・ロックがあることが、『オペラ座の夜』の一風変わった印象の一因になっていたのだなぁとあらためて知った。

ロック・レジェンド~クイーン ステージ1 [DVD]

ロック・レジェンド~クイーン ステージ1 [DVD]

ロック・レジェンド ~Queen2 [DVD]

ロック・レジェンド ~Queen2 [DVD]

初期の頃の写真が2のジャケットに使われ、1のほうが熟年。時代順が逆。
このことからもわかる通り、作りが雑。
クイーンの歴史を年代順に紹介していくDVDだが、ナレーションが対象にしている時代と違う時代の曲がBGMとして流され、ナレーションともBGMとも違う時代の映像が組み合わされている。いったい、いつのことやねん! そんなわけわからん編集が頻出する(特に1)。
なので、バンド・ヒストリーをよく知っているファンが見るとイライラさせられるし、初心者には伝えるべきものが伝わらないだろう――という内容。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060309#p2

  • 4月27日夜の献立
    • 鶏レバーとごぼうの生姜煮(赤ワイン、しょうゆ、粗糖、ブイヨン)
    • 新玉ねぎと水菜(熱したニンニク油、ポン酢)
    • 大根の葉と乾燥湯葉の味噌汁
    • 玄米ごはん
    • 甘夏