ここ3ヵ月くらいで、わりとよく聞いていたものをいくつか。なにを今さらなものばかりだが、自分用に備忘録。
PRIMAL SCREAM《RIOT CITY BLUES》
ロックンロール・アルバム!
とはいえ、ボビー・ギレスピーはこれまでも、60年代風ロック、パンク、ダブ、テクノを平気な顔して脈絡のない順番で送り出してきた人。なので、安易に「原点回帰」などと言いたくない。(かつての)デヴィッド・ボウイなどと同じく、帰るべき場所のないアーティストであるがゆえの面白さ――ととらえたい。
THOM YORKE《THE ERASER》
ひとり《KID A》。
というか、エレクトロニカ系の音楽性は本来一人でやるべきものなのに、それをバンドとして無理矢理提示したうえ、ライヴでも強引に成立させていったことが、00年代のレディオヘッドのスリリングさだった。
一方、このソロは、ひとりでやるべきことをひとりでやっているという、自然な魅力。
《The Collectors’ King Crimson Vol.10》
コレクター向けのライヴ4セット計6枚。とても、通してなんて聞けやしない。
Live in Warsaw,2000
この時期の演奏としては平均点か。
Live in Heidelberg,1974
〈突破口〉が録音の断片しか入っていない(残されていない)せいもあるけど、全体的にちょっと散漫な印象。
Live in Brighton,1971
この時期のラインナップとしては、まだブルース・ハード・ロック寄りの演奏になる前。だらけた部分もあるものの、ギターの爪弾きとフルートで歌いだされる〈アイランド〉は美しい。
Live in Asbury Park,1974
《USA》に収録されたのと同じ日のライヴを聞けるが、内容にかなり差のある曲も。エディ・ジョブソンがダビングする前というだけでなく、《USA》は想像以上に編集されていたのだな。特に、恒例のご当地インプロヴィゼーション〈アズベリー・パーク〉に、かなりな違いがある。いずれにしても、70年代クリムゾン末期の輝き。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20041130#p1)
GNARLS BARKLEY《ST.ELSEWHERE》
このプロジェクトでは、例のマッシュ・アップ《GREY ALBUM》や、ゴリラズ《ディーモン・デイズ》のプロデュースで知られるDJデンジャー・マウスが中心人物となっている。このあこぎなまでにポップな編集感覚、ためらいのなさは、(変な比較かもしれんが)一時期のファットボーイ・スリム(=ノーマン・クック)に匹敵するかも……と感じた。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060731#p1)
- 24日夜の献立
- ハム入り卵焼き(ハーブソルト、ケチャップ)
- ゴーヤーとオクラ(刻んだらっきょ&梅肉、かつぶし、しょうゆ)
- ひやむぎ
- ビール