予想された通り、懐かしの音源を勝手にいじりやがってと怒っているオールド・ファンがいる。だが、ビートルズの曲同士を重ね合わせたり、連結したりしているわけだから、破壊度／面白さは予想の範囲内。《リボルバー》や《サージェント・ペパー》のサウンド・コラージュ趣味、《アビイ・ロード》の強引なメドレー組曲をプロデュースしたジョージ・マーティンである。今回の企画だって、「私は昔から、今でいうマッシュ・アップのようなことはしていたのだよ」くらいの感覚でかかわっただろう（今回は、息子のジャイルズ・マーティンがやった部分が多いのだろうけど）。
《グレイ・アルバム》を筆頭に、ビートルズと異物を組み合わせた音源をすでにいろいろ聞いてしまった人たちにとっては、《ＬＯＶＥ》は身内同士でやっている安心企画だ。まぁ、自分は〈トゥモロー・ネバー・ノウズ〉ＶＳ〈ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー〉のトラックが一番楽しめたかな。
さらにこの先、ビートルズ関連の“公式”企画を考えるならば、あの偉大な四人組とマッシュ・アップされたいバンド、アーティスト大募集！ リミックスしてみたい人大募集！！ ポールとヨーコが選考しまーす――みたいなものになるのではないか。
（関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060731#p1）
ビートルズ＠浦安
そういえば、浦安市立図書館は１２月まで、「ビートルズがやってきた！ ４０年前のあの日」という企画展示を開催中（団塊世代を呼び込むため？）。あそこの展示は毎回、力が入っているのだが、館内配布の企画紹介冊子に掲載された所蔵関連リスト（今回は図書１８４冊、音源６０種）をホームページにアップしないのはなぜ？ そうしたほうが、ネットで検索、貸出予約する際の利便性がいいと思うんだけど。関係者の方々、一考してください。
http://library.city.urayasu.chiba.jp/tenji/mf_tenji.htm
- 最近自分が書いたもの
- 「カヒミ好きの猟奇殺人者」（『デトロイト・メタル・シティ』に関するコラム） → 「ROCKIN’ON JAPAN」12月号
- 20日夜の献立
『フレディ・マーキュリー・ファイル』刊行にあわせて、ＱＵＥＥＮ関連作品フェアをやってみる。
http://astore.amazon.co.jp/endingendless-22/503-7849236-9645507?%5Fencoding=UTF8&node=5
