ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

RED HOT CHILI PEPPERS live

昨夜は東京ドームでレッド・ホット・チリ・ペッパーズを見た。
〈CAN’T STOP〉と歌っても、この衝動は誰にも止められないんだぁ! みたいな若さでは、もうない。中年のやるせなさとしての、いろいろあったにしても、それでもやめられないんだよねぇ――である。今のレッチリよりも年上だった10年前のエアロスミス、あるいは10年前のローリング・ストーンズのほうが、もっと若々しかった(若ぶっていた)かもしれない。東京ドームみたいな大きな箱で、特に派手な演出をするでもなく、これほど実年齢相応の空気をさらけ出したバンドはなかったのではないか。このステージの“生成り”な感じがよい。
――とか思っていたら、ライヴの後半は昔の曲が多くなり、ファンキーさを増していった。時間が巻き戻され、若返っていくような展開。体があったまったら、よく動けるようになりました、というわけでもないだろうが、そのゆるやかな若返りは自然な進行にみえた。演出として、しょっぱなから若さを印象づけようとするベテラン・バンドにありがちなステージ構成とは違うやりかた。この流れは、好ましく思えた。


終演後、この前日のライヴはもっとベスト的な選曲で〈ギヴ・イット・アウェイ〉や〈カリフォルニケイション〉も演奏したのだと聞いた。っくう。そっちを見てたら、また印象が違ったかも……。複雑な気分だ。

  • 7日夜の献立
    • イカ大根(しょうゆ、酒、みりん、しょうが、実山椒)
    • キャベツ炒め(サラダ油、ごま油、ポン酢、香酢)
    • 新玉ねぎの味噌汁
    • 玄米ごはん