ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

『マイクロポップの時代』と『フューチャリスト宣言』

マイクロポップの時代:夏への扉

マイクロポップの時代:夏への扉

結局、忙しさと金欠で展覧会を見に行けなかった『マイクロポップの時代:夏への扉』のカタログをみる。
http://www.natsuenotobira.com/
有馬かおる、タカノ綾など、好きなタイプの作品が多い。とはいえ、松井みどりのいう「マイクロポップ」という概念は、いまひとつピンとこない。
松井は、今さらジル・ドゥルーズカフカ:マイナー文学のために』asin:4588000853を引き合いに出しつつ、手近な道具や知識を使って創作する次世代アーティストたち(60年代後半〜70年代生まれ)について、「グローバル時代」へのマイナーな立場からのカウンター性を読み取る。
そのように、手近なものを使ってマイナーがグローバルに対抗するという、松井の「マイクロポップ」概念は、ニートとウェブの結びつきに大きな可能性、未来をみる梅田望夫茂木健一郎フューチャリスト宣言asin:4480063617と、かまえが近い。確かに、前向きに考えるのはいいことかもしれないが、そんなに楽天的な語り口でいいのだろうか、小さなものを大きく見すぎていないか、と評価を躊躇させる点で、両者のノリは共通している。

  • 5日夜の献立
    • カレーライス(玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、豚肉。オリーブオイル、赤ワイン、にんにく、しょうが、青唐辛子2本。「ジャワカレー」のルー。アップルジュース、ケチャップ。雑穀入り玄米ごはん)
    • 新玉ねぎのスライスにポン酢
    • らっきょ
    • ビール、雑酒