ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

『けいおん!』に勝てない日本のロック

先週、メルマガ「週刊ビジスタニュース」において「今世紀の『バンド』・ブームをめぐって」のタイトルで配信された原稿を、上記↑のように改題したうえでアップしてもらった。
新タイトルは、「SNOOZER」6月号の特集名「レディ・ガガに勝てない日本のロック」のもじり。「ROCKIN’ON JAPAN」読者/関係者に怒られそうなエグいフレーズではあるが、このほうがテーマをアピールしやすいだろうと思って改題した。
原稿の方向性としては、かつてザ・ストーン・ローゼズ(のジョン・スクワイア)が「90年代はオーディエンスが主役」と宣言したのに対し、ゼロ年代以降の日本には彼らの予想とは違った形で「オーディエンスが主役」の状況が訪れたのではないか――というようなテーマ意識で書いた(文中にローゼズの名は出さなかったけれど)。
snoozer ( スヌーザー ) 2010年 06月号 [雑誌]けいおん! (1) (まんがタイムKRコミックス)ザ・ストーン・ローゼズ-20th アニヴァーサリー レガシー・エディション<リミテッド>(初回生産限定盤)


20日追記)ニコニコ動画スタートが2006年。初音ミク発売が07年。なので、「「ニコニコ/ミク的空間」と「リア充」が対立構造にあるなんて図式はゼロ年代前半くらいまでの話じゃねーの」(inumash)というブックマークでのコメントは、歴史認識が錯乱している。