7月17日に電書部(部長・米光一成)主催で開かれる電書フリマにおいて、『ENDING ENDLESS 音楽本雑録』なるものを出品します。
電書フリマとは、電子書籍のフリーマーケットのこと。当日の詳細についてはこちらをどうぞ。
http://densho.in/
僕も18時以後、現地の渋谷コラボカフェにいる予定です。
『ENDING ENDLESS 音楽本雑録』の内容は、音楽関連本(小説&ノンフィクション)に関して遠藤利明がここ10年くらいの間に雑誌、ムック、ブログなどに書いてきた原稿を円堂都司昭が加筆して再構成。逆に遠藤による円堂のリミックスもあり――という感じ。
400字詰め換算でいうと2枚程度のレヴューから30枚弱のわりと硬派な評論まで、とりまぜて計59本の文章を収録。合算で400枚強のヴォリュームになりました。
これを300円ポッキリで販売します。
よろしくお願いします。
収録原稿のタイトル(−サブタイトル)の一覧は次の通り(パッと見た時に内容がわかりやすいように、初出時からタイトルを変えたものも多いです)。
- 神さま、そしてカカシ−伊坂幸太郎とボブ・ディラン
- みんなの見た犯人はTVの中−伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
- 喪失のテーマとしてのビートルズ−村上春樹『ノルウェイの森』
- ブライアン・ウィルソンと村上春樹−ジム・フジーリ『ペット・サウンズ』
- 村上春樹とクイーン−『1Q84』からの連想
- 妹萌えとレノン暗殺−サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
- ショーンの魂−歌野晶午『絶望ノート』とジョン・レノン
- ジョン・レノンの世界平和と便秘−新井満、片山恭一、奥田英朗
- 「ユメ」のゆくえ−佐藤良明『ラバーソウルの弾みかた』
- フォークルとビートルズ−北山修『人形遊び』など
- 屋上ライヴという終着点−四方田犬彦『ハイスクール1968』
- バリケード/フェスティヴァル/基地−村上龍『69 sixty nine』
- 村上龍とドアーズ−そしてヴェルヴェット・アンダーグラウンド
- バッド・チューニングとフリークス−中島らもの小説とロック
- 『巨匠とマルガリータ』と〈悪魔を憐れむ歌〉−ブルガーコフとストーンズ
- ストーンズとテロの物語−笠井潔、村上龍、長谷川和彦、F・F・コッポラ
- ストーンズの聞こえる小説 1−栗本薫からイアン・ランキンまで
- ストーンズの聞こえる小説 2−絲山秋子『ダーティ・ワーク』
- ニルヴァーナと妊娠−角田光代『ロック母』『予定日はジミー・ペイジ』
- テーマ曲はティナ・ターナー−朝倉かすみ『ロコモーション』
- 歯列矯正器のエモ少女−津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』
- 跳ねるギター少女−誉田哲也『ガール・ミーツ・ガール』
- バンド・ブームとバブルの幻−競作小説集『JOY!』
- 主婦がディープ・パープル−五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』
- パンクする乙女のカリスマ−嶽本野ばら『ROCK’N’ROLL SWINDLE』
- エアロスミスのつれない対応−道尾秀介『ラットマン』
- セックス・ピストルズと同年に−山口雅也『キッド・ピストルズの最低の帰還』
- フラワー・パワーの幻惑−阿部和重『ピストルズ』
- クイーンのフレディとトキ−阿部和重『ニッポニアニッポン』
- “プログレる”小説−ジョージ・オーウェルから恩田陸まで
- ジャーマン・ロックづくしの怪作−鳥飼否宇『痙攣的 モンド氏の逆説』
- 新本格ミステリ=パンク/グランジ説−ロックで読んだ法月綸太郎
- 『ふたたび赤い悪夢』とオノ・ヨーコ−東浩紀「法月綸太郎と恋愛の問題」
- 法月綸太郎とバークリー・メソッド−『憂鬱と官能を教えた学校』TV化によせて
- パクリとオリジナルをめぐって−菊地成孔、オレンジレンジ、ボルヘス
- トーキー映画、MTV−菊地成孔・大谷能生『アフロ・ディズニー』
- iPodとカラオケ−増田聡・谷口文和『音楽未来形』と烏賀陽弘道『Jポップとは何か』
- 文化接触と日本洋楽−『大衆音楽史』『「at 武道館」をつくった男』
- 80年代という分岐点−『ストリートの思想』「現代思想 総特集マイケル・ジャクソン」
- 活字によるステージ実況中継−城山隆『僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」』
- とりあげられなかった「BURRN!」−篠原章『日本ロック雑誌クロニクル』
- ストロークスの古さと新しさ−阿部真大『世界はロックでできている』
- ヒップホップ解釈をめぐって−陣野俊史『フランス暴動』
- この国の自意識の縮図−『ニッポンの思想』と『日本のヒップホップ』
- アイドル論の金字塔−『ライムスター宇多丸のマブ論 CLASSICS』
- 『はなまるマーケット』の前史−雑誌「よい子の歌謡曲」
- 香山リカの80年代回想録−あるいは『YMOコンプレックス』
- 笑われる2人の教祖−ビートたけし『教祖誕生』と大槻ケンヂ『新興宗教オモイデ教』
- はねるが勝ちだったバンド・ブーム−大槻ケンヂ『リンダリンダラバーソウル』
- 声の誕生−吉田アミ『サマースプリング』
- 彼らは日本を救うのか−『ヤンキー文化論序説』『ヤンキー進化論』
- 浜崎あゆみとケータイ小説−『ケータイ小説的。』『文学の断層』
- カヒミ・カリィ好きの猟奇殺人者−若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』
- クライム・ノヴェル感覚のバンド小説−東山彰良『イッツ・オンリー・ロックンロール』
- 伝説としてのロバート・ジョンソン−天童荒太、ボブ・ディラン、古川日出男
- ハチとナンシー・スパンゲン−『NANA』とセックス・ピストルズ
- 『けいおん!』に勝てない日本のロック−ストーン・ローゼズから遠く離れて
- 「大人のロック!」の“ライブ余命”特集−『バンド臨終図巻』、あるいはあとがき