ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

《ザ・キュアー》

  • 昨夜の献立
    • 炒め物――やすーい豚赤身ブロックを紐状に細長く切り、ゴマ油、酒、しょうゆ、おろしにんにく&しょうがでもみこんでしばらく寝かせる。かるく片栗粉をまぶしたこの肉を、やはり細長く切ったゴーヤ(塩もみしてざっと水で表面の塩を流したもの)、水煮の竹の子とともに、サラダ油をしいた中華なべで炒め、オイスターソースと豆板醤で味付け。……早い話が、牛肉とピーマンでやるチンジャオロースーを豚とゴーヤでやるのである。
    • ほうれん草の味噌汁
    • 冷凍の白米ごはんをレンジでチン
    • ゆでキャベツにポン酢
    • もらいもののドえらくうまい豆腐の冷奴

一点豪華主義っつうか、一品だけ作って疲れきったという献立ですね。だって、もう、暑いんだもん。

  • 夕べの残りものを利用した昼飯
    • 豚赤身を細かくちぎるように包丁で切る。これを上記の塩もみした細切りのゴーヤとともにフライパンで炒める。サラダ油には刻んだにんにくと青とうがらし(3本)を投入ずみで、炒めの段階で軽くコショウとハーブ塩。ここにゆでたスパゲティを投入し、ケチャップ&しょうゆで味付け(ソースに近い味になるわけだが、酸味や甘みが強いほうがゴーヤの苦味を緩和して、全体をバランスさせるという読みがあった。なので、ソースではなくケチャップを使ったの。結果は◎)

今日は一日中、自宅に引きこもってパソコンに向かっていた。書店には並ばない会員制雑誌向けに、無署名の原稿を書いていたのだ。音楽も本も関係ない地味で硬い内容である。BGMは一日中、ザ・キュアー
4年ぶりの新譜《ザ・キュアー》は、一ヶ月前に買ってからけっこうな頻度で聞き続けている。《ディスインテグレーション》の静謐と《ポルノグラフィ》のささくれぐあいという、過去の名作二つを融合したような、いかにもキュアー王道のサウンド。かといって前作《デッドフラワーズ》みたいにヘヴィなばかりではなく、ポップな曲も配置してある。よいなぁ。
この新譜からお仕事のBGMに使って、《ポルノグラフィ》、《ディスインテグレーション》、《デッドフラワーズ》、ボックスセット《ジョイン・ザ・ドッツ》と聞き続け、夕方には先日から動かなくなっていた換気扇(だから料理すると暑くてすぐにヘタっちゃってたのよ)を直しに大家さんがやってきて……なんてことがありつつ、先ほどようやく仕上がった原稿を編集長あてにメールした。気がつけば8時間ぐらいキュアーの音に耳をさらしていた。ああ、プレイボタンを止めた今でも、耳のなかでギターのギョワギョワァァッッッて音がしてる。好きだなぁ。
ザ・キュアー
某所より青山ブックセンターの維持・再建運動の署名お願いがメールで届く。ABCの某店に、ちょっと僕と縁があるような人が勤めていると伝え聞き、会いに行こうかなと思ったけど忙しくてなかなか行けないままでいたら、今度の事態である。その人は元気にしているだろうか? ふんばってほしいものだ。複雑な気持ちのまま、一応署名する。
90年前後の頃には、仕事で六本木に行くとABCとWAVEをはしごしてさぼるのが常だった。でも、90年代半ばに会社を変わってから、ほとんど六本木に行かなくなった(そういえば、はじめてギックリ腰になった時、上司に六本木の鍼灸院を紹介されて一時期通ったなぁ。針をずぶずぶ入れられる時のあのみょーな感触。そこに電気を通してピクピク肉が震えるみょーな感覚を思い出す)
その後、ABCと名のつく店舗に行ったのは、ひょっとすると、佐藤友哉西尾維新太田克史による同人誌(舞城王太郎のイラスト入り)を列に並んで購入し、ユヤたんのサインをもらった文学フリマの時だけかもしれない。あれは、青山本店だったな(付記:よくよく思い返すと、それと気づかずにABCに入店していた、ということはあったみたい。新宿での人との待ち合わせで早くつきすぎた時にひまつぶしで迷い込んだ書店が、あるいはルミネ店だったんじゃないか、とか。しかし、印象薄いな。浦安人の僕がわりとよく行く都内の本屋って、東西線竹橋or九段下でおりて神保町ってことになりがちなんで)。
そういえば、次回の文学フリマは場所をどうするんでしょう?(8月2日付記:別の場所が決まったそうだ。http://bungaku.webin.jp/diary.html