ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

セックス・ピストルズ写真展

昨日、ラフォーレ原宿で、デニス・モリス写真展『デストロイ――セックス・ピストルズの真実』を見た。今はああなってしまったジョン・ライドンも、ろくでもない死に方をしたシド・ヴィシャスも、やっぱりバンド全盛期(と呼べるほど安定した期間などなく、輝きも一瞬だったが)には、今さらいうまでもなく、えらくカッコよかった。
今回は、“ピストルズの写真展”である。であるので、ないものねだりになるけれど、“デニス・モリス”の展覧会を見たかった気もする。まず、ボブ・マーリーを撮ったモリスの写真を気に入ったジョニー・ロットンピストルズの仕事を依頼したという経緯がある。また、モリスはピストルズ脱退後にジョン・ライドンが結成したPILにも同行したほか、アイランド・レコードのアート・ディレクターになり、ザ・スリッツASIN:B00005NRZZ取り付けたという。レゲエとパンクの親近性、パンクからポスト・パンク/ニューウェイヴへの変化など、70年代後半から80年代初頭のUK音楽シーンの激変を体験した人なわけだ。そんな彼の作品をばぁーっと並べるなかでピストルズの写真を見れば、シーンの流動性なんかもより感じとれたのではないかなぁと想像するわけです。


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