ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』

ミュージカル「ウィ・ウィル・ロック・ユー」
一昨日、新宿コマ劇場にて観劇。会場に入ると、ステージに向かって右側と左側にバンドの入るスペースが設けてあった。ちょうど、歌舞伎における浄瑠璃と鳴り物の位置にあたる。実際に芝居が始まると、バンドの演奏ぶりもよく見える。なので役者だけでなく、楽器演奏者にもけっこう目が行く。ドラムはモタり気味でイマイチだったが、ツイン“レッド・スペシャル”によるギター・サウンドは、なかなかようございました。
ストーリーのほうは、グローバルな統制社会となった未来で、禁じられ忘れられていたロックを若者たちが発見していくという、ありがちでたわいのないB級SFコメディ。かつてクイーンが絡んだ映画でいうなら、『フラッシュ・ゴードン』(ASIN:B00005HRTMラ担当)的な単純な図式・展開に、『ウェインズ・ワールド』(ASIN:B00079UD7Yボヘミアン・ラプソディ〉が流れる爆笑場面で有名)的な音楽関連ギャグを散りばめた感じ。――そう考えると、クイーンらしいテイストなのかも。
とにかく、全編に響き渡るクイーンの楽曲の魅力によって成立したミュージカルである。舞台版のクイーン“プロモ”作品みたいなものとして楽しみました。
アンコールでは、〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉も披露。この曲はキムタクのドラマ主題歌になって以来、ここ日本ではクイーンの代表曲扱いなのでウケてたし、いいサービスになった。どうせ日本向けサービスをするのなら、〈手をとりあって〉までやってしまえばいいのに、と思いました……。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20050521
(追記:そういえば昨日たまたま、NHK教育テレビにチャンネルをあわせたら、クイーン〈ファット・ボトムド・ガールズ〉で男どもが群舞していた。新聞のテレビ欄をみると、コンドルズ(=ダンス・カンパニー名)「ジュピター」の劇場中継とのことだった。劇中ではブラーやブロンディも流れていた。こんな内容だと知ってたら、最初から見たのに)