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- サマーソニック2005のレポートの一部 → 「BUZZ」サマー・ロック・フェス特集号
それにしても、2005年にもなってディープ・パープルのステージを拝むことになろうとは思わなんだ。僕が前回パープルを見たのは、ジョー・リン・ターナー在籍時でメンバーの元レインボー比率が5分の3という、よくわからない性格のバンドになってた頃だった。そして今回はリッチー・ブラックモアがスティーヴ・モーズに代わって久しいのに加え、ジョン・ロードまでがドン・エイリーに入れ替わっていた(残りはイアン・ギラン、イアン・ペイス、ロジャー・グローヴァーの黄金期メンバー。元レインボー比率5分の2)。
つうわけで、上の文章では触れなかったパープル関連のことを少々。
ドン・エイリーはキーボード・ソロで〈上を向いて歩こう〉を弾いて日本向けのサービスをしただけじゃなく、〈スター・ウォーズのテーマ〉もちょろっと挿入していた。ルーカス監督の『スター・ウォーズ』シリーズ一作目は、70年代の公開当時にはスピルバーグ監督『未知との遭遇』と並べて語られることが多かった。そしてドン・エイリーはかつてレインボー時代のキーボード・ソロで、『未知との遭遇』の宇宙人と人類が交感するシーンの有名なメロディを演奏してウケをとっていたのだった。いつまでたっても、サービス精神旺盛な人である。
サマソニに先立つロック・イン・ジャパン・フェスのDJブースでは、ポリシックスのハヤシが例によってDJとは呼びがたいパフォーマンスを繰り広げた。Xジャパンを流してメンバーのアクションを真似るのは彼の定番だけど、今夏はパープル黄金期の〈ハイウェイ・スター〉をかけて同様のことをやってみせた。リッチー・ブラックモアの片ひざをつく有名なポーズを始め、各プレイヤーのキメの姿を再現していく。エア・ギター、エア・ベース、エア・ドラム、エア・キーボードはいいが、バンドで歌うことを仕事にしてる人間がエア・ヴォーカルっつうのはどうなんでしょう(笑)。棒立ちになり、顔をやたらしかめて熱唱するイアン・ギランの顔面模写が、闇雲におかしかった。
で、パープルが出演したサマソニ1日目には、ステージは別だったとはいえ、ポリシックスも出演していたわけだ。ハヤシはパープルの楽屋を訪ねて「真似させてもらってます。申し訳ないです恐縮です」とちゃんと挨拶したのだろうか? どうも、気になってます。
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