ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

筋肉少女帯「サーカス団、武道館へ帰る!」

今年、頭脳警察寺山修司作詞のシングル〈時代はサーカスの象にのって〉asin:B001AF1MVAをリリースした。大槻ケンヂ寺山修司好きだったから、筋肉少女帯のアルバムタイトルに《サーカス団パノラマ島へ帰る》asin:B000UUPUU0とあったのは、寺山+乱歩の複合イメージみたいなものだったのかもしれない。
というわけで、それをもじって「サーカス団、武道館へ帰る!」と題された筋少のライヴを昨夜見てきた。再結成メンバーだけでなく、これまで筋少の活動に参加した人々がゲストで次々に登場したお祭り的な内容である。
自分は仕事のせいか、手首、ひじ、肩が痛いのが当たり前になっているから、ライヴに行っても腕をふり上げることはまずしない。しかし、〈サンフランシスコ〉と〈イワンのバカ〉と〈釈迦〉となれば、話はべつである。思わずこぶしを突き上げてしまった。〈踊るダメ人間〉の×ジャンプもちゃんとしたし。
素直に、楽しかったです。


アンコールの最後には、橘高文彦がギター破壊を行った。で、彼が破損したフライングVをマーシャル・アンプに投げるとちょっとした爆発が起きて、オーケンとウッチーが「どっひゃー」という感じで吹っ飛んでコケるという演出。
これって、1974年のカリフォルニア・ジャムに出演したディープ・パープルのパロディだろ? リッチー・ブラックモアがアンプの爆発炎上から逃げた場面のasin:B000EDRGVY
そういえば、91年の《月光蟲》ツアーの時に筋少が武道館で〈釈迦〉を演奏した際、橘高は後奏において、パープル《ライヴ・イン・ジャパン》でイアン・ギランが歌っていたアドリブ・フレーズを混ぜて弾いていた。あの時もリッチーばりのギター破壊を行っていた。asin:B000PFU7CQ
ある世代までのメタルの人って、かつてパープルが演奏した武道館のステージに立つと、パブロフの犬のようにパープルごっこをやりたがる習性がある気がする。


SET LIST (TAPE ELP〈聖地エルサレム〉) / サンフランシスコ / 君よ! 俺で変われ! / 日本印度化計画 / 暴いておやりよドルバッキー / 労働者M / 仲直りのテーマ / 僕の宗教へようこそ(ゲスト:秦野猛行) / キノコパワー(横関敦) / 元祖高木ブー伝説 / 福耳の子供(みのすけ) / 香菜、頭をよくしてあげよう / バトル野郎〜100万人の兄貴〜(太田明) / イワンのばか / これでいいのだ / 踊るダメ人間 / トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
(アンコール)俺の罪(Vo.内田雄一郎) / 俺の歌を総て君にやる / GURU / 大釈迦(秦野、横関、みのすけ、太田) / ツアーファイナル

ツアーファイナル

ツアーファイナル

(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070325#p1