(小説系雑誌つまみ食い 7――「ダ・ヴィンチ」11月号)
「本当に売れっ子作家になれる文学賞はどれだ?」と題して、文学賞特集をやっている。
そのなかで、「発表!コレが新人文学賞の“実力”だ」とぶち上げ、アンケートを実施。読者認知度、書店員注目度、前回応募総数、受賞後の平均出版冊数、映像化の有無――など、各賞のポイントを集計している。いわば、“「文学賞」賞”、“この「文学賞」がすごい!”、“「文学賞」ベスト10”である。
(ちなみにこの特集では、大森望×豊崎由美の『文学賞メッタ斬り!』コンビASIN:4891946822/ASIN:4891947411。そうした“メッタ斬り!”企画を、“全方位的情報誌”「ダ・ヴィンチ」らしく、あまり角の立たぬようにソフト・ランディングさせたのが、特集の全体像だともいえる)
さて、各文学賞のトータル・ポイントの順番は……(「ダ・ヴィンチ」誌面における賞の一覧は、なぜか順位づけての掲載になっていない。だから、親切な僕が、わざわざポイント順に並べ替えてみました)。
めんどくさくなってきたので、もう上位だけでやめるが、この“賞”のランキングにも、ブンガク、従来のエンタメ、ラノベのせめぎあいが表されており、なかなか味わい深い。
なお、この特集では、「まだまだあります!新人文学賞」コーナーで、地方も含め、さらに各種の賞を紹介している。渡辺淳一先生が選考委員を務める我らが「浦安文学賞」の名前もみえる。同賞の前後に掲載されているのは、「ウィングス小説大賞」と「HJ文庫ノベルジャパン大賞」だ……。「浦安文学賞」と2つの賞では、応募する層はまず重なるまい。というか、もし「浦安」と「ウィングス」で二重投稿する人がいたら、おバカさんです。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060215#p1)