この2月から4月までの3ヵ月間、「房総発見伝」と銘打ち、「ちばデスティネーションキャンペーン」というのが展開される。JRと千葉県がタイアップした観光キャンペーンである。
http://www.promochiba.jp/
滝沢(曲亭)馬琴『南総里見八犬伝』ASIN:4003022416、房総半島の南の先っぽ、安房の国から仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌の八つの霊玉が関東中に飛び散ることで、それらを持つ犬士たちの物語が始まる。
「房総発見伝」のパンフなどでは、『八犬伝』の発端に登場する伏姫と愛犬・八房の浮世絵が使われている。そして、花、海、健、歴、祭、味、夢、美という「ちば」の魅力を象徴するとされる8つの玉が、県内各地に飛び散ったという設定で、2〜4月のイベント・プログラムが組まれている。館山市から散った8つの玉が、千葉市で再び集結するというストーリー。いわゆる“物語消費”タイプ(ASIN:4044191107)の観光キャンペーンになっているわけだ。
これに伴い、県内各地でイベント、販促が行われるが、ここ浦安では「レトロ(懐かしい街)+フューチャー(新しい街)」をコンセプトに、「街中がテーマパーク宣言」を打ち出している。浦安にディズニーのテーマパークがあるというだけでなく、もう浦安全体がテーマパークなのだと、今日届いた市の広報紙が高らかに宣言していた。そのうえで、山本周五郎のご当地小説(ASIN:4101134030)にもとづいた「浦安青べか物語ハイキング」なんて催しも予定されている。
五十嵐太郎『美しい都市・醜い都市 現代景観論』ASIN:4121502280、「テーマパーク化する都市」という章があり、そのなかに「景観は記号ではない」という節があった。それに対し「房総発見伝」は、「花、海、健、歴、祭、味、夢、美」という記号を、千葉県中の景観に散りばめようとする営業活動である。
ここに来て、千葉の記号化については、いろいろ話題が続いている。
- 「ちば」のロゴ http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/27431/(「イザ!」の報道)
- 国体マスコットキャラクター「チーバくん」 http://kokutai-2010chiba.jp/kishahappyou/top.html
- 上記のついでに注目された、ちば環境再生基金の「ちば犬」 http://www.ckz.jp/saisei/
これらの発想の垢抜けなさに比べれば、「房総発見伝」はベタではあるけれど、それなりによく作られたコンセプトではないかと思えてくる。
で、浦安市の「街中がテーマパーク宣言」について。
ディズニーのパークでは 、“ゲスト(客)”に対し、キャラクターから清掃員まで従業員全員を演技者と位置づけ、“キャスト”と呼ぶ。だったら「街中がテーマパーク」である浦安市民も、観光客に対する“キャスト”ってことになるんだろうか。はは、オイラもミッキーマウス気分だね……。
- 31日夜の献立
- 塩鮭
- おからとひじきの炒め煮
- ゆでブロッコリーにマヨ
- 豆腐とわかめの味噌汁
- 七穀混ぜ玄米ごはん
- 1日夜の献立
- めざし
- 水菜とひじきのサラダ(ひじき、にんじんの炒め煮と水菜を混ぜてポン酢、ごま油。くるみを砕いてトッピング)
- 大根とえのきの味噌汁
- 玄米&十穀&黒米のごはん