本日付けのタウン紙「うらやすニュース」のトップ記事は、「第18回浦安文学賞決まる」。
受賞者は、実川れお(18歳)、男性(だよね? あの写真は)だった。
その受賞作「ほくほく」は、こういう話だという。
女子高生のケーコが、脱サラして焼き芋屋になった伯父を1日だけ手伝うことになり、その生きざまに触れて、次第に打ち解けていく物語。
で、渡辺淳一の選評は、
初めは素っ気ない女子高生とその伯父とが次第になじんでいく過程がほのぼのと描かれている。作者はまだ若いようだが、登場人物の心の動きや優しさを柔らかい感性で巧みにまとめている。
なんというか、受賞作の内容といい、選評といい、ごく普通の文学賞っぽい。
あの渡辺淳一先生が、いったいどんなすっとぼけた選評を書いているかと期待して、「浦安文学賞 渡辺淳一」で検索してこのブログにやって来る人が、今もけっこういる。でも、パワーダウンが感じられた前回に続き、今回も“渡辺淳一選評ファン”を喜ばせるような面白さに欠ける。『鈍感力』が足りない。
みなさん、どうも、ごめんなさい――って、なんで俺があやまんなきゃいけないのさ。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20060601#p1)
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