「ユリイカ」総特集初音ミクasin:4791701879に寄せた「「P」の悲喜劇」で僕は、80年代のニューアカ周辺が『マックス・ヘッドルーム』asin:B000J3FFZIを話題にしていたのに対し、ゼロアカでは『アイドルマスター』のMADが――てなことを書いた。
一方、メディア・アートのことを考えると、80年代にはナム・ジュン・パイクasin:4889910557、ローリー・アンダーソンasin:B00005HGUCがよく論じられたものだが、ゼロ年代はザクティ革命のフジタということになっていくんだろか。
今日、GEISAIを見物してきたのだが、よせばいいのに、メインステージの昼の部なんてものを見てしまった。
http://www.geisai.net/g12/
http://d.hatena.ne.jp/fujita_xamoschi/
(なぜ今日の雑記のタイトルが「みくみくになってやがる」かといえば、途中で初音ミクのコスプレ男が登場するから。もちろん、ネギ持って)
(その1、その2に分割されたこの動画↑だと、ちょうど途中で連中が「さわらぎノイロ〜ゼ」とかなんとか歌ってた部分が欠落している)
彼らのステージを目の当たりにして、椹木野衣のいう「悪い場所」(下記の書物を参照せよ)とは、まさにこの場所だ! と実感しました(笑)。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20050403)
新しい批評家を破格の初版1万部でデビューさせようとするゼロアカ道場なのだから、これくらいの話題作りが必要なのは当たり前だろう。とはいえ、1万部のために恥を捨ててここまでしなけりゃいけないなら、俺は3,000部の評論家でいいわ(よかねえよ!)、と思ってしまったのも正直なところ。人には向き不向きがあるからな……。
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- 桑田佳祐『ROCK AND ROLL HERO』のディスクレビューを自分が担当した別冊宝島が文庫化された。 → 『音楽誌が書かないJポップ批評 サザンオールスターズ』(宝島SUGOI文庫)asin:4796670106