映画『不都合な真実2 放置された地球』

昨日、シネマイクスピアリで上映最終日だった『不都合な真実2 放置された地球』を観てきた。で、本編前に何本も流される予告編上映のなかに、本日から公開の『ジオストーム』も含まれていた。地球温暖化をめぐる啓蒙ドキュメンタリーの直前に、彼氏も凍る異常気象SFエンタメの宣伝てのが面白かった。
さて、『不都合な真実2』そのものだが、2015年12月のパリ協定でなんとか各国の合意をとりつけるのが山場である。せっかく合意したのにその後、トランプの大統領就任で事態が急転したことはみんなが知っている。でも、映画はそのことにあまり時間を割かない。地球温暖化に警鐘を鳴らすセミナーを繰り返し、門下生を増やすアル・ゴアを英雄として描くためには、トランプを大きく扱うわけにはいかなかったのだろう。彼らの活動には、そんな風にみえてしまう脆弱さがある。
パリ協定では反対派のインドを説得するため、ゴアの尽力の経済的合理性のある取引材料が用意される。トランプやその支援者たちについても、ただ金の亡者や無知な悪役とみなすのではなく、これまで以上の説得材料を探すべきなのだが、その点が物足りない。
不都合な真実』の原題は『An Inconvenient Truth』、『不都合な真実2 放置された地球』の原題は『An Inconvenient Sequel: Truth to Power』。ゴアはデータを使って“真実”を訴え未来への希望を語るが、ポスト真実フェイクニュースに未来への希望を託してしまう層に届く言葉をまだみつけていない。
トランプ側の声を大きく扱おうとせず、一方向からの主張に重きをおいたことで、両派が分断されたままであることがかえって伝わってくる内容だった。

不都合な真実2

不都合な真実2