講談社の年3回刊電子書籍「メフィスト」は最新号の後は休みをはさみ2021年10月にリニューアル。東京創元社は「ミステリーズ!」を来年2月刊の次号で最終号とし、同年夏頃をめどにミステリ、SF、ファンタジー、一般文芸の文芸誌創刊を準備中。光文社の季刊電子書籍「ジャーロ」は来年から隔月刊へ(同時に「小説宝石」は月刊から年10回刊行へ)。
「メフィスト」は1996年創刊で2016年から電子版のみ。「ジャーロ」は2000年創刊で2015年から電子版のみ。「ミステリーズ!」は2003年創刊。
私は「ミステリーズ!」の前身「創元推理」の創元推理評論賞でミステリ界に足を踏み入れ、「ジャーロ」、「メフィスト」にそれぞれ評論を連載し書籍化もした。また、本格ミステリ作家クラブで年鑑ベスト・アンソロジーの担当だった頃は、作品収録の件などで各誌にお世話になった。
「ジャーロ」にはコラムを連載中だし、特集、インタビューでも時々。「メフィスト」ではメフィスト評論賞の選考委員になった。「ミステリーズ!」は……伊坂幸太郎『夜の国のクーパー』について書いたくらいか。
『本格ミステリの本流 本格ミステリ大賞20年を読み解く 』(南雲堂)という記念出版が行われた通り、今年は本格ミステリ作家クラブ設立から20周年。来年、ミステリ界隈はいろいろ変わりそう。