カッコいい初期設定でスタートしたこのコミック。そのルールがどんどん複雑化し、内容が混迷を深めていくのに対し、前巻まではそれでもなんとか楽しもうと、自分を納得させるような理屈を探す気力が残っていた。やっぱり、代金払ったぶんくらいの快楽は欲し…
中編2作。そのうち表題作は書き下ろしだが、同時収録の「へルター・スケルター」(初出は『21世紀本格』ISBN:4334074499)と方向性は同じ。いずれも、脳医学や生物科学をめぐる薀蓄の面白さが、ミステリとしての仕掛けの妙味を上回っている印象である。 …
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