本日付けのタウン紙「うらやすニュース」のトップ記事は、「第19回浦安文学賞決まる」。
いつもの渡辺淳一先生が今回選んだ受賞作は、藤沢すみ香(48歳)「二十枚の半券」。紙面の紹介文には、〔寝たきりの老いた母に淡い恋の相手がいたことを知った娘の複雑な心情を描いた物語〕とあります(同作は今日の紙面に掲載)。
それよりも気になるのは、佳作となった水木亮(65歳)「癒しの館」です。第49回農民文学賞受賞の経歴を持つかただそうですが、今回の作品は、〔定年後、妻に先立たれた男が思い切って老人専門の風俗店を訪れ、至福のひとときを過ごす話〕とのこと。
渡辺先生の選評をみてみましょう。
佳作の『癒しの館』は作者と等身大の初老男性の生きざまを巧みに描いています。妻に先立たれた男の孤独や若い女性に抱く下心にもリアリティーがありますが、ラストが想像できるところが残念です。
渡辺先生に〔若い女性に抱く下心にもリアリティー〕と評価されているあたりが、実際、どんな風に書かれているのか、とっても興味が持たれますね。ぜひ読んでみたいです。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070401)
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