http://d.hatena.ne.jp/fujita_xamoschi/20081028
キング・クリムゾンが4人編成になって録音した《ザ・コンストラクション・オブ・ライト》(2000年)のタイトル曲〈The ConstruKction Of Light〉は、インストルメンタルの前半とヴォーカルが入る後半で構成されている。これに関しては、King Crimson名義の完成品以外に試作品的なものも公表されている。
6人編成で《VROOOM》(1994年)を発表しライヴ・ツアーをした後のキング・クリムゾンは、バンドのうちメンバー数人が参加するユニットを相次いで立ち上げ新たな活動を展開した。
http://www21.ocn.ne.jp/~crimson/projekct.htm
ProjeKct1、2、3、4と名付けられたそれらのユニットは、次世代クリムゾンのための調査・開発部門と位置づけられ、いずれもインプロヴィゼーション主体の演奏を繰り広げた。このうちProjeKct2、3、4の3ユニットでは、いずれも〈Light ConstruKction〉、〈Heavy ConstruKction〉という曲を演奏していた。これらの演奏はイントロのメイン・フレーズに共通性があり、それが後の〈The ConstruKction Of Light〉へと発展していった(同曲と並び、《The ConstruKction Of Light》で中核的な位置を占める曲〈Lark’s Tongues In Aspic Part IV〉の途中にも、このフレーズは登場する)(また「Heavy ConstruKction」というタイトルは、《The ConstruKction Of Light》期のクリムゾンのライヴ・アルバムのタイトルにも流用された)。
調査・開発段階のProjeKctでは〈Light ConstruKction〉、〈Heavy ConstruKction〉。King Crimsonの作品としては〈The ConstruKction Of Light〉。
一方、同人誌「Xamoschi」という一種の作品が、〈The ConstruKction Of Light〉になぞらえられて紹介されているわけだ。ならば、その編集者の1人のブログは「the deconstruKction of right」と題されているけれど、同人誌のための調査・開発部門としては「light deconstruKction」あるいは「heavy deconstruKction」の役割を担当したととらえたほうが妥当であろう。
――なんてね。
http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/
ふり返ってみれば、ニュー・アルバム制作に向けたネタ出し、ウォーミング・アップ、リハーサルを、ライヴや音源発表の形で営業にしてしまったキング・クリムゾンのProjeKctシリーズは、モー娘。のオーディションを売りにしていた頃の「ASAYAN」、あるいはゼロアカ道場の先行者みたいなものだったかな、と思ってみたり。
ちなみに自分は、以前の文学フリマでは筑波批評社、出版評論(←ゼロアカの道場破りをやめた人のところ)などの同人誌は買っていた。さて、今回は何を買おうか。
http://bunfree.net/#l1
で、探偵小説研究会も「CRITICA」を販売しますんでよろしく。自分は最新号に執筆参加しなかったかわりに、売り子をやります。
http://www.geocities.co.jp/tanteishosetu_kenkyukai/critica.htm