ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

「文藝春秋」

今朝、新聞を開いてのけぞった。「文藝春秋」ISBN:B0007LT6HK、いつもの分量のスペースを使うだけでなく、「芥川賞発表全文掲載」と大書した全面広告(阿部和重の大きな写真入。どっかーん!)と組み合わせた形になっていたのである。
グランド・フィナーレ
単行本『グランド・フィナーレ』の表題作以外は、阿部ワールドに関する短編の形をした注釈という印象で、早い話が“ボーナス・トラック”的だった。それで計1冊1,400円。一方、「文藝春秋」の全文掲載号は780円。書店では並べて平積みになっているが、どっちがどうお買い得か、判断は分かれるところだろう。僕は、受賞作を浦安市立図書館の「群像」で読んでいたのに、ボーナス・トラック目当てで、すでに単行本を買ってあったのだった。表紙の質感がなんとなく、ラヴ・サイケデリコのファーストASIN:B00005HRRM、とかつぶやきながら(そうでもないかなぁ)。
「文藝春秋」最新号のメインは皇室特集。雑誌の性格からして皇室記事はひんぱんに載っているわけで、それを考えるとやっぱり『ニッポニアニッポンISBN:4101377243掲載されるのを見たかった、それなら「文藝春秋」を買ったのに、と思いました。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20050113