ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

WOWOWで、映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』(2002年)ASIN:B00069BM16。バレエ「リュミエール(光)」の稽古風景や衣裳あわせから、野外での上演までを追ったドキュメンタリーである。
モーリス・ベジャールの振付によるバレエは、映像も含めいくつか見ている。故ジョルジュ・ドンの「ボレロ」、シルヴィ・ギエムの「春の祭典」などは肉体の凄みを感じたが、ベジャール流の演出ってことでは、ベタな場面の方が記憶に残っている。
仮名手本忠臣蔵」をベースにした「ザ・カブキ」では、主君が切腹して悲嘆にくれる大星由良之助(大石内蔵助)のソロ・ダンスがあった。後に四十七士を束ね討ち入りするご家老が、片足立ちでターンしたりなんかしてバレエをするんだよ? また、三島由紀夫をテーマにした「M」にはいかにも外国人の好きそうなハラキリ・シーンがあったし、クイーンの音楽を使いまくった「バレエ・フォー・ライフ」にはフレディ・マーキュリーのコスプレをしたダンサーが登場した。
なんというか、芸術というよりむしろ“芸能”に近い、わかりやすくハッタリのきいた場面を恥ずかしがることなく演出する図太さが、ベジャールの魅力だと個人的には思っている。
で、この「リュミエール」には、光の芸術である映画を発明したリュミエール兄弟が、道化コンビになって踊る場面があったのだった。「リュミエール」にリュミエール兄弟って……駄洒落かよ! いいなぁ。
だいたいベジャールって、自分の眉毛とか髭を、舞台役者が接着剤で付けてるようなアクの強い形にしている(サルバドール・ダリに似たナルシシズムを感じます)。そのせいか僕には、ベジャールはバレエの振付家よりもサーカス団長みたいに見える。ま、そういうキャラが好きなんです。
しかし、このドキュメンタリー映画、全体的に顔の接写が多すぎて、ダンサーの手足がどう動いているか、ステージ全体としてどのように演出されているかがわかりにくいのがちょっと不満。
(関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20040821#p1


ギエムの最後の「ボレロ」。見たいけど全然余裕がない。

  • 18日夜の献立
    • おでんの残り
    • しいたけバター
    • ほうれん草のおひたし+ミニトマト(昆布ポン酢)
    • 玄米ごはん
    • いかの塩辛、こぶの佃煮、納豆
    • ビール&雑酒――前夜以上に投げやりな食卓でした。
  • 19日夜の献立
    • 微妙にエスニックなチキン(ナンプラー、レモン汁、醤油、おろしニンニク、タカノツメ、酒、こしょうに漬けた肉をグリルで焼く。甘みが足りんハチミツ入れんかいボケとダメだしされた)
    • ほうれん草とひじき、桜エビをゴマ油で炒めポン酢
    • にらの味噌汁
    • 玄米1:白米1のごはん
    • 雑酒(酒税改悪反対!!)

大仁田厚杉村太蔵君がらみで、激励文だの抗議文だの送って記者会見開いたりしたあげく、アポなしでおしかけて不在でした――とか、一人でプロレス的なストーリーを満喫している。楽しそうだなぁ。大仁田からすると武部幹事長は悪徳プロモーターみたいな役回りなんだろうか。いや、武部ってもっと小物だから、不正レフェリー阿部四郎あたりか。