ENDING ENDLESS 雑記帖

文芸・音楽系文筆業=円堂都司昭のブログ

「きよしとこの夜」/……本田美奈子

氷川きよしとクイーン

昨夜、NHKの音楽・トーク・料理バラエティ「きよしとこの夜」を見る。
ゲストの錦織健、ホストの氷川きよしグッチ裕三の3人が〈ウィ・ウィル・ロック・ユー〉、〈愛という名の欲望〉、〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉のさわりを歌っていた。錦織やグッチにとって、もうクイーンは持ちネタみたいなもんだから珍しくない。だから昨夜は、きよしクンが目当てだった。でも、氷川も美声ではあるけど、3人のコーラスは決まらないし、バックの演奏もヨロヨロ。まぁ、ちょっとした余興って程度でした。
とはいえ、クイーンが演奏されればそれだけで楽しめる僕です。録画はしました(笑)。

本田美奈子サラ・ブライトマン

そのほか昨夜の番組では、錦織が自らの音楽の好みにあわせ、ガンダムの曲やら、「ウエスト・サイド・ストーリー」の歌なども披露していた。で、クラシック、ポップス、ミュージカル、そしてクイーン――という錦織健的な音楽嗜好で思い出すのが、やはり、故・本田美奈子
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彼女は、ポップス→ミュージカル→クラシックという風に、自らの嗜好・方向性を広げていった。また、アイドル時代のコンサートのオープニングに〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉(当時はフレディのソロ作だった)を使い、ブライアン・メイ作曲の〈Crazy Nights〉を歌っていた。
そこで推察されるのは、本田美奈子のなかでは、サラ・ブライトマンが歌手の理想像としてあったってこと。ミュージカル『オペラ座の怪人』のヒロイン役で名を上げたサラは、オペラ修行を積んだ後、今みたいなクラシカルなポップ歌手としての地位を確立した。順番は違うけど、ポップス/ミュージカル/クラシックのブレンドについて、サラは本田美奈子のいいお手本だったはず。サラの歌った〈タイム・トゥ・セイ・グッバイ〉を、美奈子もカヴァーしてたことだし。
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そして、サラ・ブライトマンもまた、ブライアン・メイ作のクイーンの曲を持ち歌にし、ステージでも披露していたのだった。その曲は〈Crazy Nights〉みたいなお手軽ポップ・ハード・ロック調ではなく、しっとりしたバラード。これを今、本田美奈子が歌っていたなら、とても美しく聞こえただろう……と勝手にイメージしてしまう。そのタイトルは、〈Who Wants to Live Forever〉。皮肉なタイトルだが、結果的に生前最後となったクイーンのツアーで、フレディ・マーキュリーが繰り返し歌っていたバラードである。


遅ればせながら、本田美奈子に合掌……。

  • 12日夜の献立
    • あじの開き
    • ブロッコリーともやし(マヨ&ポン酢)
    • すりつぶした乾燥エビ・山芋・片栗粉の団子の汁(しょうゆベース。トッピングにねぎ)
    • 玄米ごはんに砕いたくるみパラパラ
  • 14日夜の献立
    • オーブンで焼くとんかつ(普通に衣をつけ、パルメザンチーズ、すりゴマをふりかけ焼いた。量が少なかったらしくゴマの香りがしなかったのが残念。でも、チーズはいい感じ)
    • 白菜とえのきのスープ(欧風だし)
    • 雑酒&チューハイ
  • 16日夜の献立
    • 舌平目のソテー(舌平目は白ワインをまぶしハーブ塩をはたいてしばらく寝かす。小麦粉はたいて、オリーブオイル、にんにく、バターで焼く。焼いた残り汁に、しょうゆ、ゆずこしょう、蜂蜜、粗糖を入れて熱しソースに)
    • アサリのすまし汁
    • 塩もみしたキャベツに「漁師のねばりこんぶ」をまぶす――「漁師の〜」なる商品は、ねこあしこんぶ、かつお削り節、乾燥ねぎ、白ごまを原材料にした加工品。これ、意外に美味だわ。
    • 玄米ごはんに白ごま